優しさ NO.10000 ページ14
『まだ終わらないんですか〜？』
万理「うん……あともうちょっと」
『それもう5回目です』
聞き飽きました。と言うと、彼は苦笑しながらパソコンと向き合う。
彼女より仕事ですか。そーですか。
といじけながらソファに座って王様プリンのクッションをフニフニする。
先程まできなこと戯れていたのだが、いつの間にかどこかに行ってしまった。
アイドリッシュセブンの人気が出るのは嬉しい
彼が頑張って向き合ってきた事を応援したくなるのもホントだからだ。
最近では千さんとも連絡を取り始めたらしく、せっかくの休みも取られてしまう。
彼女より仕事が大事なのか………。
そう思いつつも、彼が一生懸命なのを知っているため、なかなか言えない。
『ハァ……』
万理「ため息なんかついたら幸せ逃げちゃうよ？」
前を見ると、私に缶コーヒーを差し出す大神万理。
私の彼氏だ。
『誰のせいだとおもってるんですか……』
彼には聞こえない音量でボソリと呟く。
万理はまたパソコンに向かった。
時計の針は虚しくも進んでいるのに、私達の関係は進んでない。
不満げにクッションを抱く私に気づいたのか知らないが、私の頭をポンポンと数回叩いて顔を覗き込んできた。
万理「これ終わったら送ってあげるからさ？」
『別に一人でも帰れますよ？』
万理「駄目。こんな夜遅くに女の子一人で帰らせれない。それに………」
そこまで言って顔をそっぽ向けた彼。
『それに？』
首をかしげて聞き返してみると、
万理「一緒にいる時間、減っちゃうでしょ？」
『っ…………！』
そんなの聞いたらどうしようもない。
私は素直に頷いた。
彼はよしっ！と笑うとまたデスクに戻る。
待ち時間が苦じゃないのは彼の言葉のおかげ。
やっぱり優しいなぁ…。
キラキラしているアイドルもいいけど、私はやっぱり万理さんが好きだなぁって思った。
恥ずかしさを紛らわすために私はまた王様プリンのクッションをフニフニした。
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てぃあクン. - あの，一織の一人称が違いますよ！私ですよ！ (2018年7月20日 19時) (
レス) id: d73fedcf27 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - いえいえ！これからも作品頑張って下さいね！ (2017年12月22日 3時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - Ryo Inoさん» あわわ！すいません！気づきませんでした！！教えていただきありがとうございます！ (2017年12月18日 20時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
Ryo Ino(プロフ) - 万理さんの漢字が違いますよ！！理科の理です！！ (2017年12月18日 1時) (レス) id: 6f1e17abd4 (このIDを非表示/違反報告)
紅兎★天使(プロフ) - 美来さん» 喜んでいただいてうれしいです！素敵なんて言葉私にはもったいないくらいです！こちらこそ、リクエストありがとうございます！またよろしくお願いしますね！ (2017年11月21日 22時) (レス) id: 52a5e6ff84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅兎★天使 | 作成日時：2017年10月18日 19時
