どうもケンカップルです【まふまふ】

ケンカップル２８ ページ28

暫くすると、後ろからドアを蹴っ飛ばすような音が聞こえた。

「…来たか」

「そらるさんっ、Aは何処ですか！？」

焦ったように駆け寄って来たのは、荒い息をついているまふだった。

「ここ」

先輩は横にいる私を指差した。

人を指差しちゃ行けないと思いまーす((

「はぁ、A！」

まふは私に近づいて来たかと思えば、私の頭を思いっきりぶっ叩いた。

「なっ」

てめっ、乙女を叩きやがったなこの野郎。

まふは軽く息を吸って私に向かって叫んだ。

「僕が一番好きなのはAに決まってんじゃん！変なトコで嫉妬してんじゃねーよバーカ！！！」

まふはそれだけ言うと私の腕をとってくるりと踵を返す。

「そらるさん、Aは手ェ出しちゃダメですよ」

「分かってるよ」

私とまふはそのまま教室ヘと帰った。




いつもより少しだけ近い距離で。




〜そのころのモブたち〜

「あれ、今日なんか雰囲気違くね？」

「なんかこう親密だよね」

「なぁ、今度どっちががデレデレになったらどうするのか！？っての、やりたいな」

「モブC、良いこと言った！それやろ！」

新たな計画が動き始めていた。

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