yours [ry] #req. ページ6
Setting = 遊人 同い年
(りょうくんが報われません。)
#
Ryo side
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はじまりは突然に。
「え？」
「…あれ？久し振りだね 福尾くん」
ビックリした〜なんて言って笑う顔は幼い頃と変わらない可愛さだ。傘に付いた雨粒をはらって纏めると傘立てにさす。
自動ドアに吸い込まれるように入ろうとする足を止めて、こちらに振り返った。
「東京住みだっけ？」
「いや、今日は仕事。明日には岡崎に戻るよ」
「そうなんだ お疲れ様」
ちらっと腕時計を覗いて、視線が俺へと戻ってくる。Aが 時間あるならさ、と口を開く。
「コーヒー 一杯付き合ってよ、福尾くん。」
.
「付き合わせたのはこっちなのに払ってもらうなんて…」
「細かい事言わんで。会えて嬉しいから」
ありがとう、と言った笑顔が眩しくて つられてにこりと微笑んだ。
俺とAは幼馴染だ。
小5の時に転校してしまったっきり会っていなかったはずなのに、お互いの雰囲気は変わっていなくて懐かしかった。時間に限りがある中で、出来る限りの積もる話をした。
俺はどこで、この幼馴染との付き合い方を踏み外したんだろうか。
引金は間違いなく、この時の電話だったと思う。
「……？ごめん電話だ。ちょっと出てくるね、
――もしもし ケイタ？」
音を立ててテーブルの上で震えてるのはAの携帯。画面にはケイタの文字。
離れてた期間はそう短くない。恋人かどうかなんて決まった訳じゃないけど、恋人がいてもしょうがないのに胸にもやもやが募る。
何でだろう。久々に会って初恋がぶり返したかな？なんて自嘲気味に考えると小さくカフェの扉についたドアベルが鳴る。
Aは外に出たようだ。
全面ガラス張りのおしゃれな店内から外に居るAを見詰めてた。
いつの間にか雨は上がっていて、夕日に照らされてたAはとても綺麗だ。
ぱちり。驚いた顔でこちらを向いている。
見過ぎて目が合った。
バカはずいと思いながらも 目が離せずにいると、Aは妖艶な笑みを浮かべた。
あーあ。
俺の可愛かった小5のAが塗り替えられてく。
駄目だ完全にお手上げ。
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遊馬(プロフ) - ゆさん» 長い間ご愛読頂き有難うございました！ひとつひとつ時間をかけて生み出したお話を気に入って頂けてとても嬉しいです。またお時間ある時に読み返して頂けたら嬉しく思います…！どうぞこれからもよろしくお願いします。 (2020年2月2日 2時) (
レス) id: fccb4604d0 (このIDを非表示/違反報告)
遊馬(プロフ) - 怜さん» 長い間ご愛読頂き有難うございました！初期の方は見返すと小っ恥ずかしい気持ちになりますが、どのお話も気に入って頂けて作者冥利に尽きます…。これからもどうぞ作品共々よろしくお願いします！ (2020年2月2日 2時) (レス) id: fccb4604d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！どの話もとても楽しく読ませて頂きました、、！終わってしまうのはとても悲しいですが、さらにまた読み返そうと思います！新作がもし出来たらすぐに読みに行きます！！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 2e60baebd0 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 完結おめでとうございます！どのお話もとっても好きで、3作ともたまに読み返しています…他の作品の更新も頑張ってください〜！ (2020年1月31日 21時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
Flower 328(プロフ) - リクエストありがとうございました♪甘々で溶けました…… (2019年12月6日 9時) (レス) id: 34909526e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遊馬
| 作成日時：2019年7月5日 23時
