*NEARER

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私が電車通学なので 私に合わせて自転車を押しながら駅まで送ってくれる

反対側とまでは行かないけど 遠くなるから途中まででいいって何回も言ってるのに、大人しく送られてなさいーと爽やかな笑顔を見せられて毎度送ってもらってる。


…幸せなことなのかな


日に日に好きになる気持ちは止まらない
最初は嬉しかっただけの帰路が短すぎて寂しい。


「…ねえA。としみつと付き合ってんの？」
「え？」
「仲、良いじゃん」


じっと見詰められると期待しそうになる。
まるで私の事が好きみたいで

「ただの、幼馴染だよ。」

「ふーん…じゃあ好きな人は？」

目の前にいるんだけどな、とは流石に言えず押し黙ってると居るんだねと解釈された。


この関係を壊したいような、
壊したくないような。


先に進みたいような、
留まっていたいような。


片想いが長すぎて、どうしたらいいのか分からない。

自分の気持ちがゆらゆらと揺れる


「ねえA」

もう一度名前が呼ばれる


「なに？」


「俺がAの事、
好きって言ったらどうする？」


2人してピタリと足が止まって、視線が合わさる。
見上げたりょうくんの顔はみるみる真っ赤に変わって、そっぽを向かれた

期待していいのかな？


長かった片想いにやっとさよならを



「…りょうくん。
私もりょうくんの事好きって言ったらどうする？」



＿＿＿ / end



# (後日談)

「りょう」
「？ あ、としみつ」
「付き合ったんだって？Aと」
「！何で知ってんだよ…」
「Aの恋愛相談は全部俺にくる」
「うーわ。」
「俺の事睨んで牽制しなくてもAはりょうしか見とらん」
「……バレてたん？」
「バレバレだげ」
「うーわ。」
「気利かせて2人で帰らしてやったんだから感謝しろ」
「……さすが。」
「だら？」

(スマートじゃないりょうを助けるとしみつ)


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リクエスト有難うございました！
タイトルとイメージは曲を元に考えてみました。(緑黄色社会 - 視線 より)

甘酸っぱい感じで書き上げてみました〜 学生設定で宜しかったでしょうか？
お気に召したら幸いです^_^

/以下リクエスト原文

ちーやん - 初めまして！いつも楽しく拝読させて頂いております。初リクエスト失礼します。りょうくんと同級生で両片想いでお互い中々告白出来ずにいるお話をお願いしたいです！

恋っていきなり落ちますか？[tty] #req.→←視線 [ry] #req.

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