*NEAR

Nemophila [tsmt] ページ9

Setting = 年下

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Toshimitsu side
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超、晴天。
マジで雲一つない青空だ。

彼女、を隣に乗せて車を走らせてるがサングラスをしてても眩しいくらいに晴れている。
(彼女という言葉が何だか小っ恥ずかしかったのは言うまでもない。)


遠出して向かってるのは国立公園だ。
海のようにネモフィラが沢山咲く、青で染まる公園。


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遡ること数十分前、家まで迎えに行くと言ったのに俺の最寄り駅にわざわざ来てくれた可愛いあいつ。
柔らかいパステルグリーンのシフォンワンピースを着たAに目を奪われて時が止まった気がした。

「は。」

なんて、古典的な反応をして。止まった。

いや可愛過ぎる。
声をかけるとき少しだけ声が上擦ったのは見逃してほしい。


「ねえねえ としくん〜！」

「え、あっ？なに。」


朝あったことを振り返ってたらAに話かけられて焦った。ポンコツか。

今日は格好良くてきめてえのに。


「もうすぐ着く？」
「あと少しだら …楽しみなん？」


隣を盗み見たら子供みたいにわくわくしていて少しだけ笑ってしまった。


「楽しみに決まってるじゃん！」


あ、笑顔の花が咲いた。

つってどこぞの作詞家みたいな言葉が流れるように出てきて、俺もつられて笑ってしまった。


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