一緒に笑っていたい2 【東海オンエア】 【りょう】

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Aがなかなか戻ってこない。



入口の方を見てみるとAが2人組の女の子に声をかけられている。



よく見てみるとその子たちは不機嫌そうな顔でなにかAに言っている。
Aの顔はこっちからよく見えないけど様子を見に行った方がよさそうだ。



俺は店内に入ってAたちのいる所に向かった。



女1「東海オンエア全体に迷惑がかかるんで今すぐ身を引いてもらいたいんだけど」



女2「女性リスナーみんなが思ってるから。ってか、
あんたがどんなやつかもうネットに出回ってるから」



「え？」



女1「これ以上個人情報ばらまかれたくなければ関係を断ち切った方がいいと思いますよ？」



あーあ、ここ数日収まってると思ってたけど違ったか。



まったく。



俺が3人の元に近づくと女の子2人は顔色を変えて



女1,2「りょうくん！！」



と言ってきた。



あれ、さっきと声のトーンが違うなあ。



り「ねえ、なに話してるの？なんか東海オンエア全体に迷惑とか
個人情報がーって話が聞こえたけど」



俺がAの肩に腕をまわしながらそういうと



女1「えっと…その…」



女2「こんなに可愛くて素敵な彼女さんなんですね、応援してますって言ってたんです！」



そんなこと言ったって何言ってたか聞こえてたんだから無駄なのにな。



り「そっか、リスナーさんの中には彼女のことを批判する人もいるからさ。
そういう人はさ、彼女のことを悪く言うことで俺や東海オンエアのみんなが
嫌な気持ちになるってことがわかってないみたいなんだよね」


女1「え…」



女2「ひ、批判する人、最低ですよね！私たちは応援してるんで！」



り「そっかー、ありがとう。酷いリスナーさんたちじゃなくてよかった。
もし彼女のこと批判するような人だったら俺だけじゃなくててつやたち怒っちゃうからね」



女1「い、いや、応援するのは当然っていうか…ね？」



女2「う、うん！じゃあ、2人のお邪魔になっちゃうんでこれで！」



そう言って２人はそそくさと店を出て行った。



「りょうくん…」



り「ごめんね、俺も一緒について来ればよかった」



「そんなことはいいんだよ。それより、あんな風に言って大丈夫なの？」



り「いいよ、Aが酷いこと言われることで俺らが気分悪くなるってのは
本当のことなんだからさ」



「ありがとう…」

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