一緒に笑っていたい 【東海オンエア】 【りょう】

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としみつSide



部屋に戻ってからも気が散ってしまって集中できない。



コンコン



虫「あ、Aちゃん」



「てっちゃん、今から出かけてくるけど帰るとき連絡するね」



て「わかった」



「それと、としみつ。ちょっといいかな？」



と「あー…うん」









と「さっきのこと？」



「うん」



Aの顔は真剣そのものでその表情を見ただけで俺はもうわかっていた。



「ごめん。としみつの気持ちには応えられない。恋愛対象として見れない」



と「だよな。りょうとAの仲の良さ見てたらわかるから。
ずっと諦めよう、諦めようと思ってたけどできなくてさ。
でも、こうしてちゃんとフラれると諦められそうだわ」



「…ごめんね」



と「なんでAが悲しそうな顔すんだよ。ほら、早くりょうと出かけて来いよ」



「…うん」



ちゃんとAの口から無理だと言われたことでやっと諦められた。



もしかしたら、もしかしたらって気持ちが消えてなかったから。



でも、あんなに真剣な顔で言われればもしかしたらっていう期待も一瞬で消えた。



今度こそ俺の片想いは終わったんだ。

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