あなたの笑顔の隣で2 【東海オンエア】

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「ごめん、ちょっと」



そう言って私はトイレへ逃げた。



どうしても耐えられなかった。



やっとこの気持ちに気付いたのに、大好きな人がお見合いだなんて。



それもすっごく可愛い人。



私には到底かなわない。



もっと。もっと早く気づいていれば。



後悔しかない。



胸が締め付けられて苦しい。



涙が出てきた。





気が付けば私はしばゆーに電話していた。




「もしもし、柴田？」



し「なに、いきなり」



「…なんか…面白い…一発ギャグしてよ…」



し「はあ？！いきなり！？…ってか、A…」



「うるさいなあ！いいから！」



し「ごめん、できないわ」



「…なんで？」



し「泣いてるAのことが心配だから」



「な…泣いてないし」



し「いつもそう言うやん。
　 高校の時としみつにフラれた日の夜だって僕ちんに電話してきたやん」



「うるさいな…しばゆーだってあやなんちゃんと喧嘩して落ち込んだら電話してくるじゃん」



し「うるせー！」



そう。なんだかんだ言って私たちは何か辛いこととかがあると電話してふざけあっている。



し「元気出せよ」



「うるさい。パパみたいなこと言いやがって」



し「パパだもん」



「ﾌﾌﾌｯ)もういいや。ありがとね、うくんｗ」



し「おい、それいじるな！ｗ」



「はいはいｗ
　ありがとね。また」



し「おう」



しばゆーがパパになるって聞いたとき驚いたけど、
なんだかんだ言っていい奴だから大丈夫だろうな、いい家庭を築くだろうな
って思ってたっていうのはここだけの話。



少し落ち着いて私は3人の元へ戻った。



そういえばちゃんと僕ちんって言ってたな。



思い出して吹き出しそうになってしまった。

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