あなたの笑顔の隣で2 【東海オンエア】 (ページ36)

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次の日、私とてっちゃんととしみつとりょうくんの4人で食事へ。

昨日気付いてしまったこの気持ちのままりょうくんに会うのは
正直嬉しいような気まずいなんともいえない感情だった。

て「で、なんで今日俺たち集まったわけ？」

り「まあ、たまには恋人いない組で食事でもしようかって話になってさ」

「へー…」

恋人いない組か…

りょうくんはやっぱりあの時私が考えさせてほしいなんて言ったから
もう私とは付き合えないと思ってるかな。

私たちはお酒も飲んでみんなで他愛もない話をしながら楽しんでいた。

と「そういえばさ、りょうあの話しなよ」

あの話ってまさか告白したってこととかじゃないよね？

今この場で告白の返事とか言わないよね？

出来れば2人だけのときがいいんだけど…

り「あー、そうそう。俺さ、明後日お見合いするんだよね」

「え？」

予想外の展開すぎて思わず間抜けな声が出てしまった。

て「は？何で？」

り「いや、父親の取引先の子みたいなんだけどさ、ちょっと写真見てみてよ」

そういってりょうくんが見せてきた子はとても可愛らしい女の子だった。

優しそうでりょうくんにきっとお似合いの人だろうな。

て「へー、まあまあ可愛いじゃん」

り「でしょ？いい子そうだしね」

と「家事とかも得意そうな雰囲気だよな」

私以外の3人でりょうくんのお見合い相手のことについて楽しそうに話していて、
私は完全にいないみたいになってしまった。

この女の人とお見合いで上手くいけばりょうくんはこの人とお付き合いするんだろうな。

ああ、私がこの気持ちに気付くのが遅すぎたから。

もっと早く気づいていればよかったのに。私の馬鹿。

り「Aはどう思う？この子」

「え？あー、うん。いい子そうだね。
　こういう可愛らしい人ならりょうくんにお似合いだと思う」

り「そっか」

「いいんじゃない？会ってみていい人そうなら付き合ってみてもさ」

馬鹿、何言ってんのよ私。

強がって思ってもないこと言って。

り「んーそれもありかもね」

て「は！いいのかよ、それで」

と「まあ、しばゆーだって結婚してパパになってるわけだし、
　りょうだって結婚しても別にいいんじゃない？」

「そうだよね。まあ、りょうくんとその相手の人次第だけど」

焦るてっちゃんを横目に私は心の中で落ち込んでいた。