あなたの笑顔の隣で【東海オンエア】 (ページ38)

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としみつSide

珍しく間抜けな顔しているイケメン野郎。

り「何言ってんの？」

と「それは俺のセリフだわ」

り「だって、Aは高校のときとしみつに告白したじゃん」

と「それはそうだけど、その時だってAはお前のこと好きだったんだよ」

り「は？何を根拠に言ってんの？」

と「いつだってAが愛おしそうに見ていたのはりょうなんだよ、
　 Aの瞳の中に俺が写ってたことなんて1度もねーんだよ」

り「もしそうだったとしてもAはとしみつを選んだじゃん、
　なんでとしみつはそれを断ったの？」

あー、もうこれ以上傷つかせないでくれ。

何で俺が気付かせなきゃいけないんだ。

りょう、お前はAのことが好きなんだろ、俺に気を遣うなよ、
自分の気持ちより友達の気持ちを優先すんなよ

と「それは、Aと付き合ったってAは俺のことを見てくれないと思ったから。
　それなら俺は耐えられないから。

　確かに俺は今もAのことが好きだ。

　でも、Aに幸せになってもらえるなら、俺はそれでいいよ」

り「としみつ…」

と「あー！！もう！！さっさと告白しろよ！
　りょう、お前はずっとAのことが好きなんだろ？」

りょう、頼む。

ここでお前がAのことが好きだと言ってくれないと諦められないから。

Aがりょうのことを想い続けていても、それでも構わない、
俺のものにしたいと願うから。

頼む。

り「としみつ、俺…

Aのことがずっと高校の頃から好きだった。今も」

よし。それでいいんだ。

これで俺は少しづつ諦めていける。

と「よし、頑張れよ」