本望 5 ページ10
シルクside
ぱちん、と音がして片手でホックを外し終えるとAが心底驚いた顔して俺を見やる。なんだよ、と訊ねるとシルクそんなこと出来るんだ、と言われた。失礼だなおい。
ｼﾙｸ｢このまんま服脱がすぞお前｣
｢えっ、あ、それは困るっ…！見えるじゃん、｣
ｼﾙｸ｢見たいんですけど｣
｢や、だ｣
ｼﾙｸ｢あぁ？｣
｢だって、Aだけ、脱がされる、のは｣
ああ、そうか。こいつ自分だけ、っていうのダメなんだ。元々グループ行動とか別に1人でもいいってタイプかと思わせといて、なんだかんだ寂しがりなんだよな。
こういう時も、自分だけ、ってのには弱いみたいだ。なるほどな、じゃ俺も一緒になってやりますか。
ｼﾙｸ｢脱がせて｣
｢えっ、｣
ｼﾙｸ｢俺お前脱がすから、お前俺の服脱がせて｣
｢だ、シルク下着とか着てないんだし、自分でやりなよ…｣
ｼﾙｸ｢じゃ、お前も自分で脱ぐ？俺の前で。出来んの？｣
我ながら意地の悪いことを言うもんだと思う。想像通りAは顔を真っ赤にして、静かに首を横に振った。だろ？お前にはまだそれは早いよ、だからゆっくりな。
ｼﾙｸ｢手、震えてんぞ｣
｢ごめん…｣
ｼﾙｸ｢そんな怯えんなよ、焦ってやることでもねえし…｣
｢…言ったでしょ、大丈夫だって｣
ｼﾙｸ｢……｣ﾌｩ
負けず嫌いなお前だから、引かねえとは思ってたけど。んな困ったような顔されてると俺もどーしたらいいか分かんなくなるんだよ、抱きてえけど、怖い思いはさせたくないし。でも、この状況でお前に手を出さないって言うのもなんか失礼な気もする。
｢……怖くないって言ったら、嘘になる｣
｢でも、もう覚悟は決めたから、いい｣
｢シルクなら、大丈夫｣
俺の考えを読んだみたいにちょっとだけいつもよりのキリッとした顔してそう告げてくるA。
お前がそこまで言うなら、俺もそれを受け入れようじゃねえの。
ｼﾙｸ｢痛かったら言えよ｣
｢…ぅす｣
ｼﾙｸ｢ま、力抜いてな、｣
｢うす｣
ｼﾙｸ｢うすしか言えねえんかお前は｣
｢……はぃ、｣
なんかこう今になって急にああ俺こいつ抱くんかって実感湧いてきた。
今まで憧れてたことはあったけど実際そうなると、変なもんだな。
ｼﾙｸ｢好きだぞ、A｣
｢……えっなに、急に…｣
ｼﾙｸ｢なんとなく言いたくなっただけ｣
｢ええ……｣
.
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yaoyoryzuchan(プロフ) - あゆさんの書かれるてつやが本当に大好きです。 (2018年8月31日 22時) (
レス) id: 44f31d8daf (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - フラグ設置、わからないので教えてください (2018年8月21日 18時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 続編は既にパスワード解除、フラグ設置していますのでご確認くださいませ (2018年8月21日 9時) (レス) id: 6672c4434c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続編のパスワードが分かりません… (2018年8月20日 9時) (レス) id: bf314a48b3 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続編のパスワードがわからないです… (2018年8月19日 16時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年6月23日 15時
