本望 3 ページ8
シルクside
ぽんぽん、て背中叩きながらそっと背骨をなぞってみる。伝わっかな、いや、伝わんねーだろうな。
普通なら何となく察してくれそうなもんだけど、こいつにそれを求めるのは酷な話か。とか言って俺からヤりたいとかしたいなんて言うのもムードもクソもねえし、がっつきすぎって思われるのも嫌だし。
でも、下はうずうずしてるしよ。どーしろってんだ。この状況。
｢……あの、シルク、｣
ｼﾙｸ｢ん？｣
｢シルク、は……どう、なの、｣
ｼﾙｸ｢あん？……あー、｣
｢……言わせとくだけは、ずるい、でしょ｣
ｼﾙｸ｢……そうだな｣
ついすっかり答えた気でいた。より一層弱々しい声を出すAは俺の返事を待ち望んでいる。なら答えてやらねえとなァ。
ｼﾙｸ｢好きだ｣
ｼﾙｸ｢誰にも渡したくねえってずっと思ってた｣
ｼﾙｸ｢…だから、めちゃくちゃ嬉しかった｣
Aが鼻をすする音がする。泣くなよォ、俺が泣かせたみたいだろ。…あ、俺が泣かせたんか。嬉し泣きか。そうかそうか。
りょうおもい？って消え入りそうな声で聞いてくるからもう堪らんぞこれは。いかんいかん、煽ってるわ。こいつ、男を知らんからって気づかんうちにめちゃくちゃ煽ってきてる。
…もう、我慢しなくていいかな。
｢っわ、！｣
ｼﾙｸ｢嫌だったら、今のうちに蹴り飛ばせ｣
｢！？｣
ｼﾙｸ｢今、俺すげぇお前のこと抱きてぇ。めちゃくちゃにすると思う、だから、｣
体回転させて、Aを組み敷く。
嫌なら拒否してくれ。頼むから。
だせぇとか恥ずかしいとか俺自身の気持ちはどうでもいい。ガッチガチになってる下も、まあなんとか収めるから、お前を傷つけるよりは何百倍もマシだから、このままだと俺、本当にお前を好きなように抱いてしまうから。
Aの得意な蹴り技を食らう覚悟もしてた。でも、あいつはそんなことしなくて。
｢…していいよ、シルク｣
ｼﾙｸ｢……は、？｣
｢…シルクなら、いい｣
ｼﾙｸ｢…っ、｣
｢大丈夫、だから｣
へらっと小さく笑って、大丈夫大丈夫と念押ししてくるあたり、本当は怖いんだろう。でも、俺だってAが許してくれるなら、もう理性なんかすっ飛ばして、めちゃくちゃにして、俺のものにしたかった。
こんな時はごめんじゃなくて、ありがとうが正解か。
Aの顔を両手で挟んでそっと、口付けた。
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yaoyoryzuchan(プロフ) - あゆさんの書かれるてつやが本当に大好きです。 (2018年8月31日 22時) (
レス) id: 44f31d8daf (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - フラグ設置、わからないので教えてください (2018年8月21日 18時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 続編は既にパスワード解除、フラグ設置していますのでご確認くださいませ (2018年8月21日 9時) (レス) id: 6672c4434c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続編のパスワードが分かりません… (2018年8月20日 9時) (レス) id: bf314a48b3 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続編のパスワードがわからないです… (2018年8月19日 16時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年6月23日 15時
