微糖 5 ページ30
マサイside
ヘッドフォンから聞こえる甘い喘ぎ声。
でも、俺の脳内で聞こえる声はどこか苦しそうで切ない苦さの混じった甘い声。
痛いかな、Aなら痛みをこらえながらでも我慢しきれないで声が漏れてしまいそうだ。Aが唇を噛んでなんとか声を抑えようとするから、俺はその唇に吸い付いてやるんだ。
｢まさ、い｣
ﾏｻｲ｢ん？｣
｢気持ち、くて、こわ、い…｣
ﾏｻｲ｢……！｣
｢…おかし……、なり、そぉ…っ｣
うるみ、欲情した瞳は俺を狂わせる。
タオルの上から強めに手を上下させ、は、は、と短く息を吐く。
Aの弱ってる姿がこんなにも俺を煽り、昂らせるなんて。
ﾏｻｲ｢おかしく、なればいい｣
ﾏｻｲ｢もっと、俺に溺れて、ぐちゃぐちゃになって、｣
ﾏｻｲ｢俺しか見えなくなればいい……！｣
俺に抱きついて、名前を呼んで、涙を流しながら快感の波に飲まれるAは酷く官能的で、それでいてどこか幼くて、離してやるものか、と強く抱き返したんだ。
刹那、強い射精感に襲われ、うっ、とくぐもった声を漏らす。
『はー……はー………』
ﾏｻｲ｢…っは、……はー……｣
パサ、とタオルが床に落ちる。全身に程よい気だるさがまとわりつく。力が抜けてだらんと腕が垂れる。生きている方の腕で嗜みを外し、口を縛る。たぷん、と揺れるのが滑稽だった。
pllll……
ﾏｻｲ｢っ、はいよ、｣
｢あ、マサイ起きた？｣
ﾏｻｲ｢お、おお…起きてる起きてる、｣
突然の電話。画面も見ずに出たことを少しだけ後悔した。だって今の俺の格好やばいぜ？下半身丸出し。なんちゅう格好で電話してんだって話だろ。
｢手紙見た？｣
ﾏｻｲ｢あーうん、見た。ありがとな、飯｣
｢ごめんね、勝手にキッチン使って｣
ﾏｻｲ｢いや、助かったから大丈夫。んで、どした？｣
｢さっきシルクから連絡入って今から撮影無理かー、って｣
｢きっと寝てるだろうし、もし起きてても仕事残ってるだろうし多分無理だと思う、とは言ったんだけど…｣
ﾏｻｲ｢仕事もう終わったからいける、｣
｢え！ほんと？凄い…めっちゃ早くない？｣
ﾏｻｲ｢今日はめっちゃ捗ったから｣
｢そっか、じゃあ今からシルクん家集合で｣
ﾏｻｲ｢あー…着替えてくからちょっとだけ時間もらうわ｣
｢おっけ、伝えとく｣
ﾏｻｲ｢ん、じゃ後でな｣
さっきまでのことを思い出し、切れた通話画面を見てまた顔が熱くなる俺でした。
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yaoyoryzuchan(プロフ) - あゆさんの書かれるてつやが本当に大好きです。 (2018年8月31日 22時) (
レス) id: 44f31d8daf (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - フラグ設置、わからないので教えてください (2018年8月21日 18時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 続編は既にパスワード解除、フラグ設置していますのでご確認くださいませ (2018年8月21日 9時) (レス) id: 6672c4434c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続編のパスワードが分かりません… (2018年8月20日 9時) (レス) id: bf314a48b3 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続編のパスワードがわからないです… (2018年8月19日 16時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年6月23日 15時
