微糖 2 ページ27
マサイside
ハッとして、目を開ける。想像よりも眠ってしまっていた。横を確認するも、俺が抱いていたはずの姿はない。ふと自分の上にかけられた布団を見て、帰ったことを理解した。
腕を伸ばして固まった筋肉をほぐすように｢ンン、｣と声を発する。
ｶｻｯ
ﾏｻｲ｢ん……？なんだこれ、｣
寝転んだまま伸びをしていると指先に触れた何か。
確認しようと手探りで掴み、顔の前へと持ってくる。
マサイへ。
よく眠ってたので、起こしませんでした。
目の下のクマが気になったのであまり無理はしすぎないように……と言ってもマサイは仕事をしちゃうタイプなのは分かってるので、少しでも楽になればと勝手にキッチン借りてご飯作っておきました。
P.S.マサイ体温高め?めっちゃぐっすり寝れてしまった。また泊まりに来るね
A。
カーーっと顔に集まる熱。手の甲で抑えてみてもその熱は収まりそうにない。めちゃくちゃド○○キしてるけど、なんとか落ち着こうと取り敢えずキッチンに向かってみる。
ふっくら炊き上がっていた白米、暖かく湯気を立てる味噌汁。冷蔵庫にはほうれん草の和え物、アスパラガスの肉巻き、きんぴらごぼう。
やべえ。めっちゃ美味そうだ。
顔がニヤけるのは自覚してた。ああもう、なんて奴だ。これ以上お前を好きにさせて俺をどうするつもりだ、なんて文句のひとつも言いたくなるくらい、出来る女だなあいつは。
ﾏｻｲ｢心臓掴まれてるってのに、胃袋まで掴む気かよ｣
誰に言うでもなく、呟いた。
タイミングよく腹の虫が鳴り、Aが作り置きしてくれていた料理を温め、席につく。手作りの和食なんて久々で。それに好きな人が作ったものだと思えば、嬉しさは増しましだ。
ﾏｻｲ｢うめぇなぁ、｣
Aと寝ていた分、今からは仕事漬けか、と少しだるく思っていたけれど、そんな気持ちも吹き飛んでしまうほど、満たされた気持ちだった。
半分ほど食べたところでラップをかけ、冷蔵庫に戻す。残りは仕事終わりのお楽しみ。
奥の部屋に入り、パソコンと向き合う。
ﾏｻｲ｢さァて、いっちょ頑張りますかね｣
.
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yaoyoryzuchan(プロフ) - あゆさんの書かれるてつやが本当に大好きです。 (2018年8月31日 22時) (
レス) id: 44f31d8daf (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - フラグ設置、わからないので教えてください (2018年8月21日 18時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 続編は既にパスワード解除、フラグ設置していますのでご確認くださいませ (2018年8月21日 9時) (レス) id: 6672c4434c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続編のパスワードが分かりません… (2018年8月20日 9時) (レス) id: bf314a48b3 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続編のパスワードがわからないです… (2018年8月19日 16時) (レス) id: 196990bb6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あゆ | 作成日時：2018年6月23日 15時
