君は俺らのもの。

with ZAWAKUN 5 ページ25

虫眼鏡side


2人で風呂を済ませ、後処理を色々終えた後、Aは疲れたと言ってもう一度寝始めた。時計をちらりと見る。2時間弱、ふむ、割と早く終わらせられたかな。コーヒーをいれて事後の余韻に浸ってるとばたばたと騒がしい声が聞こえた。




て｢虫〜A〜！ただいまーー！｣

虫｢はいおかえり。A寝てるから静かにね｣

と｢まだ寝とんかや｣

り｢ん？虫さんファブリーズした？｣

虫｢あー、ここ臭すぎてちょっと耐えきれなくてやった｣

て｢酷いなおい｣

と｢異臭はいつものことやん｣




りょうくんは察しが良いからきっと気づいてるだろうけど、言わないのは優しさってことで有難く受け取っておこう。




と｢にしても最近Aはよう寝る｣

て｢寝顔が天使〜起きてても天使〜｣

り｢何？今日てつやがいつにも増してウザいんだけど｣

て｢りょうこそ今日俺に冷たすぎん？としみつみたく生理にでもなった？？｣

と｢おい！お前殴るぞ！おい！｣

虫｢うるさいってば｣

て｢お？なんだ何だ、余裕かコノヤロウ｣

虫｢は、うざ｣




ちらっと和室を見れば、Aがこちらに顔を向けていて片目を開けた瞬間に目が合うとにっこり微笑んでいた。




り｢虫さん、虫さん｣ｺｿ

虫｢ん？｣

り｢…ゴムの箱、隠しといた方がいいよ、てつやあれお気に入りだからなんでここにあるだ！って騒ぐかも｣

虫｢……それほんと？｣

り｢ほんとほんと｣

虫｢……隠してくるわ｣

り｢そうしな｣




て｢見てみてとしみつ、Aのほっぺめっちゃ伸びる｣

と｢みょいーーんじゃねえ、辞めとけ起きたら厄介だぞ｣

て｢動画撮りまーす！｣

と｢ああもう、俺知らんからな！なんも見てないからな！｣




り｢ファブリーズとは考えたね｣

虫｢…｣

り｢そんな居心地悪そうな顔しないでよ(笑)｣

虫｢りょうくんの察しの良さが怖い｣

り｢ふふ、｣




このあと、てつやがこっそりあげたAのおやすみ動画でAが半ギレしたのは言うまでもないこと。



ふてたAが僕に擦り寄ってきたのはラッキーだったから、今回ばかりはてつやに優しくしてあげようかな(笑)




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