色の世界で【喧嘩松男主】 (ページ8)

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太陽は沈みあたりは暗くなっていた

「いや～それにしても昨日はずいぶん
派手にやってくれたみたいで」

「今だに目を覚まさないんだ…
ふっ…ただで帰れると思うなよ？」

やっとしゃべった青色のやつ

てか、

『は？今だに目覚めてないって』

「あぁ…昨日からな」

『なわけないっしょ、だっておr』

ブンッ__

『ッ…！』

急に赤色のやつが俺に殴りかかってきた。

それに、なかなかスピードもあるし
あの拳に当たれば相当なダメージだろう

「なぁ…早く喧嘩しようぜ？」

赤色のやつは狂った笑みを浮かべ
俺にそう言ってきた

そして再び

俺のとこまでいっきに距離を埋めて
殴りかかってくる

シュッ__

ドガッ__

俺が避けて拳が風邪を切る音や

俺の腕で防ぐ音が聞こえる

「敵は二人いることを
忘れているんじゃないか…？」

『ッ…⁉』

バギッ__

『グハッ…⁉』

ドシャャ__

青色のやつに蹴られて数メートル吹っ飛ぶ

『げほっがはっ…‼』

脇腹を蹴られあまり上手く息ができなかった

しかし、
妙に頭のなかは冴えていた。

昨日野球少年と喧嘩をしたものの
俺のあの一発で昨日から寝たきりってのは
どうもおかしい…。

頭などをぶつけたならまだ、わかるが
昨日俺が殴ったとこは腹だ

なにかオカシイ…？

「へぇ喧嘩中に考え事とか

兄ちゃん悲しいわ」

頭のなかで考えすぎて今のこの状況のことを
忘れていた。そう思った時には遅くて

目の前には真っ赤なパーカーと

満面な笑みを浮かべ

腕を振り上げている赤色だった ___

ブンッ ___

ズドォォォンッ_________

痛みなんて一瞬で
近くにあった壁に叩きつけられた。