色の世界で 【喧嘩松 男主】

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『 はぁ… 』






鏡を見て朝一で出るため息。



『変色してんじゃん…』




そう 昨日 路地裏で野球少年と
喧嘩した時の傷である。

昨日帰ってきたあとすぐに冷やさなかったのが
いけなかったのか すごい色になっている…





俺は顔に大きな湿布を貼って家を出た









「王様！ おはようございます」


ザワザワ


「王様！今日もいい天気ですね」


ザワザワ


「王様‼ その怪我は一体っ⁉」





いつもと 変わらないうるさい朝__


王様 王様 なんてバカみたいに
ヘラヘラして年齢的に年下な俺に媚びを売る

本当にバカみたいな世の中だ





まあ そんなバカな世の中で


なんでもトップに立ちたがる俺も
相当なバカなんだろうけどね…

なんて自称気味に笑う






『あーあ つまんねぇの』




なーんて 独り子を呟きたくもなるでしょ









俺はこの国を数年で立ち上げ強さを誇ってきた



首を揃えて他の国の王は
俺にいつも 同じ質問を問いかける_



" どうやってナイトを育てたか " ってね。



俺の国は 他の国とは違って
ただただ 自由に喧嘩させてる訳じゃない




全て 俺が一人一人管理している。




一年生の時は、主に知識を与える




喧嘩だってむやみにする訳ではない
" 確実に勝てる喧嘩をしろ "
俺は ずっとずっと それを言い続けている。





強さが欠けているなら


知識でカバーすればいい



そんなの 当たり前のことだけど
そんな当たり前ができないのが人間である






まあ 学年が上がると


実践させて、どんどん力を
つけさせていくんだけどね









__王様なんて 結構つまんないもんだぜ？__

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