色の世界で【喧嘩松男主】 (ページ16)

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(おいおいおい…まじかよ…)

俺は、目をまん丸くさせながら

あいつに近づいた

「、はぁ…はぁ」

『お、おい！大丈夫かよ…？』

「はぁっ…はあ、」

声をかけても苦しそうな声しか返ってこない
少しずつ不安は積もるばかりだった。

そんな時

ピタッ__

首に冷たい棒状のものが当たった

これは___

_______ バット__ ？

なんで？

そんな純粋な質問が頭を埋め尽くす。

まさか、敵？

敵だとしたらかなりまずい。
俺は今敵に背を向け
相手は俺の首にバットを当てている
こんなのどっちが不利か
なんて聞かなくてもわかる。

背中に嫌な汗が伝って落ちていく

ダレダ？

ダレダ？？

ダレダ？？？

あ、この間の野球少年か？
あいつバット持ってたし…

『お前、こいつの弟…？』

「… 」

俺の問いに反応を示さない

路地裏には緊張した空気が張り詰めている

ダレダ

ダレダ

ダレダ_____ ？

・

「キシッ… キシシシッ」

ドクンッ___

こ、の笑いかた…

『…ナ、キ…？』

「あたり」

刹那冷たいバットは俺の首から外れ

ブンッ___

バットのカラを切る音が響く

『っぶねぇ…』

判断が少し遅れてたら

きっとバットが俺の首に直撃してただろう

『お前…なにして、』

「キシッ…A 、時間切れだよォ」

『は？なに言ってんの』

「 … 」

俺の問いに急にだんまりになる

『おい、聞いてn 』

「あいつ…」

『あ？』

「"カラス"が」

ドクンッ___

言うな。

それ以上言うな。

「"カラス"がAを探してる」