色の世界で【喧嘩松男主】 (ページ11)

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「あれ？なんでお前らいんの？」

赤色は兄弟であるみんなを

不思議そうに見つめ聞いていた

「十四松！寝込んでいたみたいだが
大丈夫だったか？」

「うん‼俺元気‼元気‼」

青色は野球少年の体を心配して

それに応えるようにいや素なのか

野球少年は馬鹿でかい声で応えていた。

「おォォ～！ねェ、ねェ‼
みてよ A ‼ 6つ子勢ぞろいだよ！

みんな同じ顔っ‼ キシシシッ‼」

はぁ…

俺の隣にいるやつもとんだ馬鹿だったわ

「まぁ俺ら全員揃ったとこだし

そろそろ始めますぅ？白のおーさま」

さっきのように…いやそれ以上に
殺気を出してニヤニヤと笑う赤色

いや

赤の王 … ___ 松野おそ松 ____

『やーめた

俺一抜け』

と、言ってあいつらに背中を見せて

歩き始める。

その状態を理解できてない

6つ子たちがポカンと口を開ける

そしてつかさず

「はぁ？なめてんの
俺らがやすやすと返すわけねぇだろ」

おそ松が文句を言ってくる。

「そォだよ A！
逃げちゃつまんねェよー」

俺の態度にナキまでもが文句を言う

『はぁー…』

ため息をひとつこぼし振り返る

『なんか勘違いしてるみだいだね

言っておくけど、

俺が袋の中のねずみじゃなくて

あんたらがすでに

袋の中のねずみ…だぜ？』クスッ

その言葉と、ともに

路地裏を囲むようにして白のナイト達が

物陰から姿をあらわす。

人数の多さにさすがに驚いた様子の6つ子達

俺は余裕の笑みを顔に浮かべて

『一つだけ教えてあげるよ』

『俺が敵に背を向ける時』

『それは勝利を意味する時さ』

周りの空気が変わる

「あァァ…やっぱ僕の王は最高だ！」

横でナキのつぶやきが聞こえた

俺は最後に赤の王に向かって

『そっちの王様

ちょっと頭足りてないんじゃない？』クスッ

これ以上にない挑発をしてやった____