＊サカズキ＊ ページ8
。
「…今、なんて言ぅた？」
「ええ、ですから、彼女でしたらだいぶ前、天竜人に見初められてしまって、マリージョアへと連行されてしまいました。」
初めてAとおぉたなぁ、いつじゃったか。
…嗚呼そうじゃ、旅人が海賊に襲われとる言ぅて聞いて向かった先で出おぉたんじゃったか。
ほいで旅人じゃったAに、ワシは年甲斐もなく一目惚れをしたんじゃったの。
それからしばらくその島に滞在するっちゅうAに、なんべんアプローチしたか。
じゃが、なんぼアプローチしてもAか首を縦に振ることぁのぉて、Aがもっぺん旅に出る日がやってきた。
「なあ、A。ワシじゃ駄目なんか。
歳が離れとるけぇか。顔が好みじゃないんか。」
『いいえ、赤犬さん。歳も顔も関係ないわ。
私ね、私を捕まえられるくらい強い男が好きなの。
だから、本当に私が好きなら、今から旅に出る私を捕まえてみせて。』
そうして旅に出たAの情報をかき集めて数年。
やっと手に入れた情報をもとにシャボンディ諸島を訪れると、そこにAは居らんかった。
Aを捕まえたなぁ、ワシじゃぁのぉて天竜人だったんじゃ。
捕まえられんかった自分への怒り、悲しみがグルグルと頭を支配しとると、電伝虫が場違いに鳴ったんじゃ。
「赤犬殿！
先日マリージョアから、天竜人と式を挙げるはずだった女が逃走したとの報告が！」
まさかゆぅて思うたんじゃ。
思いがけん報告に思わず電伝虫を切った途端、後ろから声がしたんじゃ。
『これは私と貴方だけの鬼ごっこだもの。
第三者は要らない。そうでしょ？』
そう妖艶に笑ったAが、ワシの掌に口を付ける。
『それで？
これからも続けるのかしら？』
「フッ、当たり前じゃ。
ワシぁまだ諦めとらんけぇの。」
ワシの答えに満足したんか、Aは満足げに笑いワシの横を通り過ぎてったんじゃ。
『早く私を捕まえて。って言えば、伝わるかしら。』
その言葉を残して。
✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ
広島県民じゃないので広島弁あってるかどうかさっぱり分かりません。
許して下さい、何でもしますから！！！(ん？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
最新型のうさぎ - あ、この短編集最高に面白いです！！！文もとっても読みやすくて！！！文才ください！！！これからも応援してます！！！ (2019年10月27日 12時) (
レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - ローの死んだと思われていたもう一人の妹設定で、ドフラミンゴからの狂った愛を受ける妹を助けようとするローが見たいです、、書いてくださると嬉しくて踊りだします、、 (2019年10月27日 12時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの弟設定とロビンに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄男ヒロインをホシホシの実の能力者にしてそしてヒロインがロビンに『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年9月30日 0時) (レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
すずむし先輩(プロフ) - マリコさん» リクエストありがとうございます。是非書かせてください！ (2019年9月27日 23時) (レス) id: 00c49e18aa (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの妹設定とルフィに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄ヒロインを青い薔薇の秘密の印ミルキィー・ローズに変身してそしてルフィとゾロとナミがヒロインを連れてきたお陰でロビンが大喜びになるお話を見せてください。 (2019年9月26日 23時) (レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すずむし先輩 | 作成日時：2019年9月25日 1時
