＊ロシナンテ＊ ページ11
。
風邪をひいた。
若様は「安静にしていろ」と行って、部屋を出ていった。
『……はぁ…。』
大きな部屋に、豪華絢爛な家具。
クローゼットにしまわれた沢山のドレスや、宝石だらけのアクセサリー。
それらを見れば、私が如何に若様に愛されているのかが分かる。
けれど若様は、いて欲しい時に限って傍にいないのだ。
『…ひとりぼっちは、いやだなぁ…。』
誰に言うでもなく、ぽつりと言葉を零した。
「A。」
ふと、男らしい声で名前を呼ばれる。
ゆらりと声のした方を見やれば、黒いコートを来た男が扉の前に立っていた。
彼はゆっくり私の横たわるベッドに近付き、私と目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
『ロシー…。』
「A、大丈夫。
俺が傍にいるから。Aはひとりぼっちじゃないぞ。」
そう言って笑うロシー。
その言葉を聞いてか、風邪のせいか、それとも別の理由でか。
私の頬を涙が伝った。
貴方は昔っからそうだったね、ロシー。
私が風邪をひいてひとりぼっちだった時、必ず私の元へやって来て、私が眠るまで傍にいてくれた。
その大きな手で、私を撫でてくれたね。
『ロシー、私ね…ロシーが私を置いてローと出て行った事、恨んでないよ…。
私は若様から逃げられなかったけど、ローは逃げれたんでしょ…？』
でも、勝手にいっちゃったのは怒ってるから。
だからまた、風邪の日に会いに来てね。
私がそう言うと、ロシーはニッコリと笑って、ふわりと風に溶けて消えた。
(あれは夢だったのか、幻覚だったのか。)
(否、どちらでも構わない。)
(また貴方に会えたから。)
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最新型のうさぎ - あ、この短編集最高に面白いです！！！文もとっても読みやすくて！！！文才ください！！！これからも応援してます！！！ (2019年10月27日 12時) (
レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
最新型のうさぎ - ローの死んだと思われていたもう一人の妹設定で、ドフラミンゴからの狂った愛を受ける妹を助けようとするローが見たいです、、書いてくださると嬉しくて踊りだします、、 (2019年10月27日 12時) (レス) id: e04dff07ef (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの弟設定とロビンに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄男ヒロインをホシホシの実の能力者にしてそしてヒロインがロビンに『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年9月30日 0時) (レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
すずむし先輩(プロフ) - マリコさん» リクエストありがとうございます。是非書かせてください！ (2019年9月27日 23時) (レス) id: 00c49e18aa (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの妹設定とルフィに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄ヒロインを青い薔薇の秘密の印ミルキィー・ローズに変身してそしてルフィとゾロとナミがヒロインを連れてきたお陰でロビンが大喜びになるお話を見せてください。 (2019年9月26日 23時) (レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すずむし先輩 | 作成日時：2019年9月25日 1時
