兄ちゃんのマネのはなし ページ7
今日はお留守番の日。お父さんと隊長を背負う兄ちゃんたちは揃って新しく縄張りに加えた島になにやら顔見せの式典？に行っていて不在。
いつも遊んでくれるお父さんや兄ちゃんたちが揃っていないのは寂しいけれどお留守番も大事なお仕事。Aはそう思って張り切って甲板から望遠鏡片手に見張りをしていた。
「9時のほーこーから3時のほーこー、異常なーし！！」
視界いっぱいに広がる大海原をキョロキョロ見回しながら指差し確認。
お父さんたちがいる島以外は何もないけれど今日に限っては何もないのがいいのだ。
「はは、Aちゃん見張りご苦労さん。おやつあるから食べながら続き頼むな！」
「はぁーい！」
もってきてくれたおせんべいをパリパリ食べながらまた望遠鏡を覗く。
他の兄ちゃんたちはその間買い出しに出たりマルコに怒られないようにお仕事をしたり、掃除をしたりと各々散っていた。
高い見張り台にいるのはエースの部下の2番隊のクルー。退屈してうたた寝しちゃう困りものの兄ちゃんたちに手を振り、たびたび起きてることを確認しながらAは船の周りを一生懸命監視していた。
今いる島はサザンカ島、お父さんの言葉でいう三流海賊が蛮行略奪を繰り返し、疲弊してしまった島でたまたま補給に来ていた白ひげ海賊団がそれを追い払った。
新世界に入りたてだったのか白ひげ海賊団とは知らず喧嘩を吹っ掛けてきた奴らを叩き潰しただけだったのだが、のされて喜ぶ島の人たちに詳しい事情を聞き、そりゃあ大変だったなと心を痛めた白ひげ海賊団は名産である芋の加工品である芋焼酎や干し芋、菓子などを余分な程に購入。また復興の手助けにと樽いっぱいのお宝を譲った。
それに加えて縄張りとして用心棒の役割も担うと白ひげが提案すると、島の人たちはおおいに喜び歓迎の儀を、と例の式典に繋がることとなった。
島では式典の最中なのだろう、人々の歓声が微かに聞こえていてAはその声を聞いて少し自慢げな気持ちになっていた。
「ん？あれなに？」
望遠鏡の先の先に微かに何かが見えた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次回予告が全く役に立ってない件について。
ごめんなさい！！！！！！！！！！！！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 617人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
森の妖精(プロフ) - マナさん» 実は新しいお話を考えていて2年後の世界を創造中です！色々本編にも触れてその手のちょい落ち込み系の主ちゃんを書きたいも思ってます！その時になってしまいますが詳しく内容お聞きしたく存じます！ (2022年10月12日 19時) (
レス) id: 89758912f0 (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！！リクエストとかって可能ですか，？もしできたらちょっと成長した夢主ちゃんの病んだやつが見てみたいです，！！ (2022年10月11日 20時) (レス) @page6 id: b0901846b6 (このIDを非表示/違反報告)
森の妖精(プロフ) - しろごまさん» やったあああああああああ！！！！！！！パパだーーーーーいすき！！！！！！コメントありがとうございます！！！ (2022年10月11日 17時) (レス) @page6 id: 89758912f0 (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 親父ｨｨｨｨｯァァァー!?!?好き(真顔) (2022年10月11日 16時) (レス) @page6 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：森の妖精 | 作成日時：2022年10月9日 2時
