桜の季節…After that

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心配そうに


私を見つめる臣たちを横目に


私は






『みなさぁ〜ん！こんばんはぁ〜！笑』






と画面に笑顔で手を振り始めた…



そして…



ファンの子たちのコメントを目で読みながら







『今日はグッズ紹介しまぁ〜す！
でも､その前にすこーしだけ私の話を聞いて欲しいです！』








と話を切り出した…





今から話す事は


もちろん臣たちは知らなくて


HIROさんと美咲さんしか知らないから


臣たちは「え？」と言うように


びっくりした顔で私を見つめてた…







『みんなが知ってるかは分かんないんだけど…
私は両親も祖父母も居なくて…
家族！って言える人は
旦那様である臣くんと息子､娘だけなの！』







と私が言うと…


急にコメントの流れが早くなって


泣けて来たってコメントもあって


みんながちゃんと聞いてくれてるんだって分かり


心がすっごく暖かくなった…





-寂しくないですか？





ってコメントが目に付いた…







『たまぁ〜に
寂しいなぁ〜って…
お父さんやお母さん､そしておばあちゃんが
居れば…って思うことは今でもあるよ？
でも…その代わりに
三代目メンバーが居てくれて
HIROさんやマネージャーさん､
そして､他のアーティストさんたちが
私を家族のように大切に思ってくれてるから
全然寂しくないの！笑』







私はそれをファンの子たちに伝え


臣たちに優しく微笑み返した…



すると…



隆ちゃん､健ちゃん､岩ちゃんの3人は


優しく微笑み返してくれて


臣はと言うと


眉間にシワを寄せたままだった…







『で､私がSa.ku.raとして居られるのは
今この配信を見てくれてるファンの子たちや
今この配信を見れて居ないファンの子たちの
おかげだと思ってます！笑』





-サクラちゃん！大好きです！


-ずーっと
サクラちゃんのファンで居ます！！


-これからも応援し続けるから！



など…



色んなコメントが流れてきて


私の目には涙が溢れてきた…







『ヤバいっ…笑
コメント読んでたら泣けてきちゃった…笑』







とティッシュで涙を拭きながら


笑顔を向けた…




-可愛い〜！！


-泣かないでえ〜！




と言ったコメントを読みながら


グッズ紹介もしなきゃなんないから


私は最後にほんとに伝えたい事を


ファンの子たちに伝えた…







『私はもう家族を失うって事はしたくないんです！』







と真剣な表情で画面に向かって…

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