桜の季節…After that

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臣「なぁー､もう帰んの？」



『うん！
ボイトレで今日は終わりだもん！笑』





と私が言うと


臣は腕時計を見て





臣「まだ時間大丈夫だよな？笑」





と笑顔を私に向けた…





『まだ大丈夫だけど？何かあった？』



臣「ちょっとだけ待ってて！」



『え？』



臣「たまには一緒に帰ろーぜ！笑」



『いいの!?笑』





いつも臣の方が遅いから


私は嬉しくて


笑顔で臣の顔を見上げた…






臣「あぁ笑
だから､帰る用意出来たら
三代目の楽屋に居て？笑」



『うん!!笑』





私は急いで楽屋へ戻り


ずーっと私のマネをしてくれてる


美咲さんに臣と帰る事を伝えて


帰る用意終わり次第


三代目の楽屋へ行った…



すると…



パフォーマーだけが楽屋に居た…





健「おう！Aちゃん､来た来た！笑」



E「ボーカル､
まだ打ち合わせ中だから待ってれば？笑」



『うん!!笑』





私は臣がいつも座ってる椅子に座らせてもらい


臣を待ってると





直「どうだった？」





といきなり直己さんが


優しい声で聞いてきた…





『え？』



直「今日の朝､検診行ってるんだって
臣が言ってたからさ！笑」



『あぁー､なるほど笑』





私は乳がんになって


今…生きてる事が奇跡なんだって言われて


退院してからずーっと検診に通ってる…


再発の可能性があるから…





N「大丈夫だったの？笑」



『はい！笑
今はまだ再発も見られないって！』



直「そっかそっか笑」



健「体調も変わりなくなんか？」



『はい！笑
なんの異変もなく元気なんで大丈夫です！笑』



岩「でもまだやっぱり再発の可能性はあるの？」



『そーだね…』





だから…


何年か経った今でも…


検診日はコワイんだ…





E「Aちゃん…」



『もう…再発する事はありません！って
言ってもらえると気持ちも楽なんだけどね…汗』



N「だよな…」



直「コワイよな…」



『うん､
だから…中々気が抜けないね汗』





もう…


2度と…





『っ､』





と考えてると…


私が大好きで…


私が1番安心出来る匂いと腕に包まれた…





『っ…おみっ…っ』



臣「やっぱそーなってたか！笑」



『えっ…』



臣「A､こえーよな､」



『っ､うんっ…っ』



臣「でも何も無かったんだろ？」



『うんっ…っ』



臣「なら
また次の検診日まで
何もありませんように！って願いながら頑張んだろ？笑」





そう…毎回願うの…

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