桜の季節10[Final]

今市side ページ6

Aちゃんは､


涙を流しながら観てて…､


そんなAちゃんを…､


臣は複雑そうな顔をして見てた…､







優「広輝､可愛いね笑」



『でしょ？笑
1歳､2歳ぐらいが1番可愛いかも！』



優「そうなんだぁ笑
やっぱり､産む時痛い？汗」



『ふふっ､怖い？笑』



優「痛いってよく聞くけど､
どんな痛さか分かんないから怖いって！汗」



隆「かなり痛いんだろ？笑」



『痛いねぇ！笑』



優「マジ？汗」



『マジ！
けどねぇ､赤ちゃんの顔を見たら忘れるよ笑』








と､Aちゃんはスゲー優しい顔をしてた…､







優「そうなんだぁ笑
A？」



『ん？』



優「色々教えてね？」



『え？』



優「私､初めてでしょ？
だから､育児の事！教えてよね！
だから､早く元気になってよ！笑」



『……優衣』



優「お願い…だからさぁ､」






優衣ちゃんはAちゃんに抱きついた…､





N「優衣？」


優「やだよ？」



『ん？』



優「Aが居なくなるなんて､
絶対やだよ？」



『優衣…』



優「心友をおいて逝くなんて､
絶対に許さないからね！」



『っ､』



優「だから､
こんな病気に負けちゃダメ!!
絶対に弱気になっちゃダメ!!
弱気になったら､悪くなっちゃうんだって！」


N「優衣！汗」


臣「っ､」


三-臣N「っ､」



優「気をしっかり持つんだよ！」



『うん､』



優「もうダメかもとか思ったらっ…､
ほんとにダメになっちゃうのっ!!分かった？」



『うん…笑』



優「っ､」








優衣ちゃんがAちゃんのマスクを取って…､


Aちゃんの頬に手を添え…､


静かに涙を流した…､









三「っ､」



『ん？優衣？』



優「っ､元々小顔なのに､更に小顔になってんじゃんかぁ…笑」



『そう？笑
もらってあげようか？
ほっぺ笑』







と､Aちゃんは泣かずに…､


笑って､優衣ちゃんの頬を摘んでた…､







優「それ､イヤミにしか聞こえないっ､」



『ふふっ笑､優衣？』



優「んっ､？」



『これはね？病気のせいで痩せてってるんじゃなくて､副作用でさぁ…食べれないだけなの！
赤ちゃんの為に食べても､結局は吐いちゃうし、
正直…かなりキツい汗』



優「っ､」



『だからって､治療やめちゃったら､
私は多分…死んじゃう､』



臣「っ…っ､」







Aちゃんの一言で…､


臣はAちゃんにバレないように…､


涙を流した…､

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