第125話 増えた苦労と人影 ページ32
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ショーウィンドウには、私の買いたかったドレスがなかった。正確に言うと、売り切れていた。
小さく息を吐いた私。似たようなドレスを作ろうと、私は意を決した。
＊
それから、私は社交ダンスのレッスンに励んだ。
その合間を縫って、手作りドレスの制作と勉強も抜かりなくやった。
成績は、今より上がることはなかったけど…。
社交ダンスも上達し、とりあえず見苦しくない程度には完成した。村田さんにも、「とりあえず及第点」と言ってもらえたほど。
残るは、仮面舞踏会に向けてドレスを完成させるだけ。
＊
頭が痛い。フラフラする。…今日は、女性にとって憂鬱な1週間が始まる。
「Aくん、大丈夫？」
そう言いながら、私の顔を覗き込んだ佑亮くん。手には、いつの間にか私の分の教科書が抱えられていた。
「え？あっ、うん…。平気…。ちょっと、寝不足気味で…」
視界がぐるっと回り、足がもつれる。その瞬間、教科書の落ちる音と、私の体を支える力強い腕の存在を感じた。
「今日は休んだ方が良いよ…。Aくんが階段で転んで大怪我したら、僕–悲しい…」
届け出は僕が出すから、医務室にでも休んでて…と付け加えた佑亮くん。
「うん…。ありがとう…」
ストレスが蓄積されていたせいか、今週はものすごくお腹が痛い。
私は壁を支えにして、医務室へと足を運んだ。
＊
フラフラになりながら、なんとか辿り着いた医務室。奥の方に人影があったから、「ベッドを借ります」とだけ声をかけた。
ベッドに沈む体。目を開ければ、目の前がぐるぐると回っている。
ズキズキと痛む下腹部に合わせて、頭痛も増しているような気がした。
「…」
人影を感じたけど、声をかける余裕もない。
人影は私の状況を見て察したのか、仕切りのベッドカーテンを閉めてくれた。
第126話 嘘まみれのワタシ→←第124話 手作りのドレスで
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桜月(プロフ) - うめこんぶさん» わわ！ご指摘ありがとうございます(；´Д`A 引き続き、良い小説が書けるよう頑張ります！よろしくお願いします！d(￣ ￣) (2018年12月23日 1時) (
レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
うめこんぶ(プロフ) - 更新ありがとうございます！126話と127話が抜けてると思いました。これからも楽しみにしています！ (2018年12月23日 1時) (レス) id: 0ab6ffd78b (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - ぱにぱにこちゃんさん» コメントありがとうございます･:*+.\(( °ω° ))/.:+ ゆるゆるっとですが、更新しますのでぜひ！よろしくお願いいたします♪ (2018年12月1日 1時) (レス) id: 3c689d561d (このIDを非表示/違反報告)
ぱにぱにこちゃん(プロフ) - 更新待ってますっ！ (2018年6月17日 7時) (レス) id: e09c37547f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SORA | 作者ホームページ：https://twitter.com/SORA_39xx
作成日時：2018年5月29日 19時
