最重要機密事項！ (ページ26)

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第26話打倒！草川拓弥！ページ26

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学校の休日。

《折角のお休みですよ、商店街へ行かれては？》

という小笠原さんの提案を聞き入れ、今は1人でマルシェを見て回っている。

ふと、あるところで足を止めた。それは、前にも見たワンピースが飾られているショーウィンドの前。

何となく、値段が気になって小さなプライスカードに目を向ければ、300万ポイントと書かれていた。

「(300万ポイント…どのくらいなんだろう…)」

そんなことを考えていた私の背後に、突如人影が現れる。バッと後ろを振り返れば、そこに立っていたのは草川拓弥だった。

「…お前もこのドレス狙ってんの？」

お前も…ってなに…？

「このドレス、300万ポイントなんだよな。
ソーレ寮のお小遣い3ヶ月分。
もしくは…来月のテストで、学年の総合成績トップが貰えるポイント分」

草川拓弥はそう言うと、ドレスから私の方へ目を向ける。そして、ハッと鼻で笑った。

「まあ、お前には無理だろ。小テスト最下位くん」
「は、はあ～～～！？」

草川拓弥は嫌味ったらしくそう言うと、マルシェの奥に消える。草川拓弥のこの発言によって、私の闘争心が燃え上がった。

＊

「小笠原さん！勉強を教えてください！」

マルシェから寮へ戻り、部屋のドアをバン！と開けながら声を上げる私。でも、部屋に小笠原さんの姿はない。
荷物を置こうとローテーブルへ目を向ければ、【学院長に呼ばれたため席を外します】と書かれたメモが置いてあった。

「打倒！草川拓弥！」

拳を突き上げ、やる気の一声を出す。そして、1ヶ月後にあるテストに向けて、勉強を始めた。