ep.82 ページ33
ミンハオさんは怒るだろうか
普段優しくて平和主義な感じはするけどさすがにこれはまずいよね……
活動の邪魔になってしまったら…と考え出すとキリがない
MHそっちに行くから待ってて
「ミンハオさん今からこっちに来るって…」
HR「事務所の会議室借りてきてあげるから待ってて」
「ありがとう…」
何を言われるか分からないからこそ二人っきりで話がしたかった、ハルも察してくれたのだろう
他のメンバーも不安そうな私の顔を見て大丈夫、と言ってくれた
MHあと10分で着く
そのメッセージを呼んでから受付に来客があることを伝えた
そのままロビーで待とうかな…
「Aliceのこと信じたいのに怖いよ…」
涙が溢れて自分でも止め方がわからない
その時懐かしい大好きな匂いに包まれた
「ミンハオさん……」
MH「ごめんね、お待たせ。ハルから会議室のことは聞いてるから行こっか」
「はい……」
MH「泣かないで？可愛い顔が台無しだよ？」
「今は台無しでいいです…」
MH「そっか、よしよし」
会議室に行くまでずっと慰めてくれていて、その優しさにとても安心できた
MH「怖い思いをしたよね、僕がいるから大丈夫だよ」
「私のせいでバレたら活動に影響が……」
MH「なんでそうなっちゃったの…片思い宣言までしててCARATも応援してくれてる人が増えてるのに私のせいで、なんて、言わないで？ね？」
「私…ミンハオさんのことかなり好きになっちゃったみたいで…」
思わず口が滑ってしまった言葉で、ミンハオさんの顔が赤くなるが分かった
MH「あのさ…反則…////」
「え？」
MH「泣き顔でそんなこと言われたら僕も男だから…////」
「そんなこと知りません…！」
恥ずかしくて思いっきり抱きついたけど逆効果
ミンハオさんにやさしいキスをされた、可愛すぎるって罪だよねなんて笑いながら
MH「僕に考えがあるんだけど聞いてくれる？」
「はい」
MH「サセンからの情報が出る前にいっそ僕達が公表しちゃうってのはどう？」
「えぇぇぇ？？！」
MH「もうそのつもりで来たんだけどね^^」
ミンハオさんの事務所はもう既に説得済みらしい
行動が早すぎて恐ろしくなってきたよ……何者なの……
MH「異論は認めないからね！今から代表に挨拶行こう」
ミンハオさんは私の手を取って代表の部屋まで歩き出した
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作者名：とぽぽ | 作成日時：2019年11月26日 1時
