なんて親だぁぁぁぁぁぁ!!!! ページ1
朝、目を覚まし、いつも通り顔を洗いに行こうと、洗面所に行く。
眠い目をこすりながら、水道をひねる。
手で水を受けようと、待つが、しばらくしても水が出てこない。
寝起きで開いていない目をうっすらと開け、水道を見る。
あぁ、電気をつけていなかった。
暗くて、よく見えないため電気をつける。
パチッ。
スイッチが入る音がしたのに、いっこうに電気がつかない。
何度かパチパチと押してみたが、つく気配はない。
それどころか、水道からも水が出ない。
「らんねぇ!!」
大声で叫びながら、さっきまで私が寝ていた和室まで走る。
「らんねぇ!!!」
らんねぇ、というのは、この一家___
「なぁにぃ・・・?」
私の切羽詰まった様子に、驚いたのか、今日はすぐに目を覚ました。
「らんねぇ!!水がでない!!あと電気!!!」
「はぁ?母さんはぁー?」
私の言葉に、らんねぇが起き上がる。
ハッとし、リビングに向かう。
リビングには、案の定誰もいなかった。
「あ・・・・・・」
ダイニングテーブルに、手紙が置いてあるのに気が付いた。
【可愛い子供たち、らりれろンへ】
父さんだ。
この呼び方は、私たち兄弟____四人が、「ら、り、れ、ろ」にンを付けた
蘭、蓮、論、凛。の四人だからだ。
その下には、不格好な字でこう続いていた。
【父さんと母さんたち、借金をしたので、海外に逃げます☆】
「!?!?!?」
声にならない驚きだった。
「なにこれ!?」
さらには、こう続いていた。
【逃げないと、借金取りが来て最悪の場合二年半のまぐろ漁船か、フィリピンで
「「なんだこの親ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」
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瑠本凛 RUMOTO−RIN
瑠本家の次女。十七歳の高校生。
末っ子なのに、一番しっかりしている。
瑠本蘭 RUMOTO−RAN
瑠本家の長女。二十八歳の会社員。
案外ずぼらな一面も。結構凛に任せっきり。
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