ハロウィンのお菓子を作ってくれました ページ7
「皆の者〜！！！」
昼食後、スマホを触ったり編集をしたりと好きなように過ごすメンバーに声を掛ける。
私は立っていて、皆は椅子に座っているから自分の方が背が高い。
そんな優越感に浸りつつ、私は2つのタッパーを机にドンと大きな音をたてながら言葉を続けた。
「ハロウィンは好きかー！？お菓子は好きかー！？好きならこれをくれてやる！」
タッパーの蓋を開ければそこには昨日何度も作り直して、やっとの思いで完成させたクッキーとチョコケーキ。
それを見るなり「え、うまそ」「すげ」「これAが作ったん？」と色々な感想や質問をくれる。
「ハロウィンなんも出来ひんかったから、せめてものってやつで。」
言いながら少し恥ずかしくなり、数枚絆創膏貼った手で顔をかく。
「へぇー、ありがとね。食べてもいいの？」
編集をしていたパソコンを閉じてまで興味を持ってくれたのか虫さんが少し身を乗り出しながら問い掛けてくる。
「勿論！食べる為に作ったからな。どーぞ！」
それぞれケーキかクッキーを手に取ると「いただきます」と丁寧に挨拶して口に運ぶ。
少し緊張しながら反応を伺っていると、どうやら口にあったようで美味しいと感想を述べてくれた。
しばらく皆わいわい楽しんでるのを見ていると、りょうくんが此方にやって来た。
「どーしたん？」
「んー、なんとなく。Aの作ったお菓子美味しいよ。ありがとね」
「それなら良かった、こちらこそ！」
「あんまり料理得意じゃなさそうなのに。きっと徹夜して作ったんでしょ。あと、何回か作り直した」
少し目を細めながらそう告げられる。
否定したいところだが事実だった。
料理が得意とか不得意とかそんな話したことがないのに何故わかったのか。
その想いが顔に出ていたのか、
「手、絆創膏いっぱい貼ってるし、今日1日なんか眠そうだったから」
にやり、と笑いつつそう言えば軽く私の頭を撫でた。
んじゃね、とそれから直ぐに元いた場所へ戻ったりょうくん。
気づかれたくなかったような、でも気づいてもらえて嬉しいような。
そんな気持ちを抱え彼を見れば目が合い緩く微笑まれた。
【本人希望】関西弁女子に彼女ができたと伝えてみた。→←【寝落ち注意】すやり
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麗茅(プロフ) - なむさん» お褒めの言葉ありがとうございます！ペースは遅く、文が汚いところも多くて、内容が自由すぎるし、描写が携帯小説らしくないとは思いますがこれからもお付き合い頂けると幸いです！ (2018年12月20日 22時) (
レス) id: 6985c3aa3b (このIDを非表示/違反報告)
なむ - 面白いです！たのしみにしてます！！！！！！ (2018年12月17日 11時) (レス) id: a62ba985bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗茅 | 作成日時：2018年10月8日 12時
