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(続編) ページ16

次の日、目が覚めてシャワーを浴びて、ようやくスマホを開くと沢山の反応が通知欄を埋める。

”見かけました!”写真撮ってくれてありがとうございます”マホトくんかっこいい!”
皆それぞれの感想を伝えてくれていた。

そういえば、と思い出したようにマホトさんのツイートを見てみると私のツイートより何個も反応がきている。

本当にすごい人とドッキリを仕掛けようとしているんだな、と改めて強く感じた。

「あっ、準備しな!」

ふと、スマホの時間を見ると急いで用意をして家を出れば間に合うかな、くらいの時間。

思わず声を出すとここまで急いだのはいつぶりだろうかというくらいのスピードで用意をして朝ご飯も食べず家を出た。

家を出て一番最初に目に飛び込んだもの。
それは見覚えのある車。

その車は私を待っていたと言わんばかりにライトをチカチカと点滅させた。

私は車に近付いて軽く窓をノックする。

「おはよう、としみつ」
「おう」
「何しに来たん?今日撮影やろ?」
「何って…、迎えに来た。乗れば?」

今日の彼はどこか不機嫌だ。
こんな所に駐車しては迷惑だと怒るつもりだったのにその気も失せ、大人しく車に乗る。


はっきり言って、気まずい。
不機嫌なとしみつに話しかけないのが正しいと私は勝手に思っているが、二人きりだとどうしても何か話さなければと思ってしまう。

特に辛いのは信号の待ち時間……、言っている傍からタイミングが良いのか悪いのかやってくる信号待ち。

「ん」

どうしようか、と悩んでいると低く小さな声と共に目の前でガサリと白いコンビニの袋が揺れている。

「あ、りがとう…」

さすがに分かる。差し入れ…というか朝ごはんだ。
私が食べてきていないことを何故知っているのだろうか。
袋の中はおにぎり二つとお茶。

私は海苔を落とさないようにと細心の注意を払っておにぎりをお茶で流し込んだ。

食べ終わったところでふぅ、と小さく息をつく。
運転する彼を一瞥するもまだ機嫌はなおっていないようだった。

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作品ジャンル:恋愛
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麗茅(プロフ) - なむさん» お褒めの言葉ありがとうございます!ペースは遅く、文が汚いところも多くて、内容が自由すぎるし、描写が携帯小説らしくないとは思いますがこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2018年12月20日 22時) (レス) id: 6985c3aa3b (このIDを非表示/違反報告)
なむ - 面白いです!たのしみにしてます!!!!!! (2018年12月17日 11時) (レス) id: a62ba985bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:麗茅 | 作成日時:2018年10月8日 12時

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