(続編) ページ14
街に着いたのはいいが想像以上の人の多さだ。
休日だからだろうか、学生も多い。
「人多いなー、大丈夫?」
「はい、大丈夫です!」
マホトさんの優しい気遣いに嬉しさを感じつつ言葉を返せばマホトさんは何か違う、といった様子で首を傾げた。
「えっと、どうしたんですか?」
「俺ら一応付き合ってる設定なのに敬語ってヤバくね?」
「確かに…敬語やない方がいいですよね……?」
「まぁ、できれば、…とっ!」
言い終わると同時に仮の彼氏は私の手を掴んで歩き始めた。
”恋人っぽい”なんて言いながらケラケラ笑う様子に緊張してたなんて絶対嘘だと思ってしまった。
「A何か見たいものとかないの?」
「見たいもの…というか、アレ!チョコバナナのクレープ食べたいなって…」
「おー、いいじゃん。行こーぜ!」
手を掴まれた…否、繋いだまま近くの店でクレープを買う。
「ありがとうございましたー」
さすがに食べにくいから、と手を離して食べ始める。
「あ、お金いつ渡したらいい?」
「ん、ここのクレープ美味いな」
「いやそうじゃなくて…クレープのお金!」
「……こういう時は大人しく奢られろって」
「でもっ……。…ありがとう」
いつもと少し違った様子のマホトさんの言葉に顔も見ることが出来ず、クレープをまっすぐ見詰めたままお礼を言った。
暫くクレープを無言で食べ続け丁度二人ともが食べ終わったその時、
「あ、あのー…」
タイミングを見計らっていたかのように背後から若い女の子の声がした。
来た。
来たと言っては言い方が失礼かもしれないが私たちはこの瞬間を待ちわびていたのだ。
「はい?」
「やっぱりワタナベマホトさんですよね!」
「もう一人ってもしかして東海オンエアの…」
「あ、はいそうです!」
「え!写真撮ってもらっていいですか!」
「どーぞ」
2人組の女の子と写真を撮る。
それから、ツイッターに載せてもいいかと聞かれたので迷わずYESと答えた。
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麗茅(プロフ) - なむさん» お褒めの言葉ありがとうございます!ペースは遅く、文が汚いところも多くて、内容が自由すぎるし、描写が携帯小説らしくないとは思いますがこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2018年12月20日 22時) (レス) id: 6985c3aa3b (このIDを非表示/違反報告)
なむ - 面白いです!たのしみにしてます!!!!!! (2018年12月17日 11時) (レス) id: a62ba985bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗茅 | 作成日時:2018年10月8日 12時