スマホが隠されました ページ2
「待って、ほんまに無いし、絶対やられたやん!」
カメラを回して焦った様に荷物を漁るが見つからない。
私が探しているものはスマートフォン。
実際自分がやられるのは初めてで疑ってしまったが、もう30分以上探し続けている。
これは絶対に、やられた。
思わず、あぁ!と声を漏らしてしまう。
取り敢えず取り調べだと小走りでリビングへ移動した。
「東海オンエア集合ー!」
私がカメラをメンバーに向け大きな声で言えば、「いや、既に全員おるやん」だの「うるさっ」だのいろんな声が聞こえてくる。
でも、今はそんな事気にしてる暇はない。
しかも、としみつは呑気に寝ている。…今回はそっとしておこう
「誰なん!?私のスマホ隠したん!無いんやけど!」
「え、ついにAまで?」
スマホを触っていたゆめまるがパッ、と顔を上げ首を傾げる。
「まじかー」としばゆーがケラケラとゆめまるの隣で笑っている。
「そやねん、自分は関係ないって思って完全に気抜いてた」
はぁ、とため息をつけば、虫さんがこっちに近づいてスっとカメラを受け取りながら、「大変だね」と声を掛けてくれる。
その紳士らしさに流石だな、と感心していればてつやが虫さんを指さして不満そうな顔をする。
「あー!今さらっと虫さん容疑者から抜け出してる!」
「当たり前じゃん、僕やってないし。ずっと編集してたからね」
うぐっ、と言葉に詰まるてつやが、話題を変えるように口を開いた。
「じゃ、じゃあさ!俺らの中で誰疑っとんの!」
その問いかけにまさに即答という言葉がピッタリなスピードで答えた。
「虫さんがないなら、りょうくんやろー、あとは、てつや」
名前を挙げられた2人が目を丸くした。
「また俺らやん!」「なんで毎回!」
「殆どそこがやっとるし、残りの人らは勘で。」
「勘は雑すぎ!」
カメラをもった虫さんからのツッコミに、皆笑うも自分の視線は二人に向けたまま。
「はやく返してくれへんと困るんやけど!今日マホトさんとご飯行くつもりやの!」
その言葉にとあるメンバーがピクりと反応した。
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麗茅(プロフ) - なむさん» お褒めの言葉ありがとうございます!ペースは遅く、文が汚いところも多くて、内容が自由すぎるし、描写が携帯小説らしくないとは思いますがこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2018年12月20日 22時) (レス) id: 6985c3aa3b (このIDを非表示/違反報告)
なむ - 面白いです!たのしみにしてます!!!!!! (2018年12月17日 11時) (レス) id: a62ba985bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗茅 | 作成日時:2018年10月8日 12時