5 *まじで。 ページ6
「こんにちはー！」
私がコード・ブルーの撮影現場に行ったらもうドクターヘリが到着していた。
「おー！山宮さん久しぶり」
相変わらずの可愛さを誇るのは新垣結衣。私もnicolaの読者だったので、その頃から結衣は私の憧れだった。
モデルオーディションに応募したのも結衣を憧れていたからだ。
「あー、ほんっとに可愛いなぁ…
もう、私は結衣って呼んでるから結衣もAでいいよ」
「うんじゃあ、そうさせてもらうよ！」
結衣と少し話していると山さんがやって来た。
山さんも結衣と同様、年を取るごとに綺麗になっていく。
「山さんんん…！年取るごとにイケメンになるよねぇ…。いいなぁぁぁ！私なんか本当にどんどん老けていくよ」
「それって喜んでいいってこと？」
「……まぁ、そういうことで」
久しぶりに出会ったとは思えないほど会話が弾む。胸が高鳴る。
「うわぁぁぁい！」
「……いや、まじでうるさいよ？」
山さんのその一言で結衣だけが静かに笑っていた。
「それでは！超モテモテの美人医師、星川碧役の山宮Aさん、クランクインです！」
「えー、こうやってまたコード・ブルーをやらせていただけて嬉しいです！撮影よろしくお願いしまﾌ…!!痛てぇ」
みんな、一瞬何が起こっていたか分からなかった。
そこで一番最初に吹き出したのは山さんだった。
山さんが笑ったことで他のスタッフたちも気づく。Aは、大事な一番最初の引き締まったせりふのところで思いっきり唇を噛んだのだ。
「ふふふふっ！Aって、なんか大事なとこで失敗するよねぇ…やばい……お腹痛い…笑」
結衣のその言葉でさらに笑いが強まる。
これから、無事に過ごせるのだろうか……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Blueheart | 作成日時：2017年12月27日 12時
