22 *愛してます ページ27
｢山さん、わたしも、好き。
これが好きって感情なんだなって気づいたのは今日なんだけど、これが好きって感情なら、ずっと前から好きだった｣
私たちが付き合うってことになってから、10分。
いま私は床に座って、ちゃんと想いを伝えた。
これで、晴れてカップルだ…。
｢そっか。気づいたのがさっきってとこ、笑える｣
｢ちょ、ちょっと！笑わないでよ？
私、これが初恋なんだからさ｣
そうなんです。
これが、初恋なんです。
初恋の相手と結ばれるってなんだかロマンチック！
｢そうなの？Aモテてるでしょ。だから、1回くらい付き合ったことあると思ってた｣
そう言って山さんは、にやにやしはじめる。
｢やばい。すげぇ嬉しい｣
にやにやしてる山さんは、両手を広げる。
｢おいで、A｣
えぇぇぇぇ。
待って、待ってよおおおぉ。
ハードル高いよ！！
さっき言ったでしょ！
私、恋愛初心者なの！
と思いつつ、ちゃっかり、私は山さんのひざの上に。
凄く、恥ずかしい。
これが素直な感想です。
｢顔、赤いよ？｣
山さんは、こんなこと慣れっこ！みたいな顔しながらそう言う。
私に、もっと壊れてって言ってるみたいな顔をする。
｢反則、だよ｣
そういった直後。
山さんは、私の耳をかぷっと優しく噛む。
｢ひゃぁっ｣
こんな経験、したことも無い私は変な声を出す。
なに、いまの声。
息が、耳にかかってこそばゆい。
｢ぁぅ…や、まさん｣
｢大丈夫。可愛いよ、A｣
大丈夫って、何の大丈夫？
疑問に思うのと同時。
山さんの顔は耳ではなく、唇へと移動する。
唇に触れるだけの軽いキス。
でも、恥ずかしいという気持ちは破裂寸前。
そのまま、気を失ってしまったのでした。
．
．
続く (更新停止中)
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作者名：Blueheart | 作成日時：2017年12月27日 12時
