未祐紀(祐也)side ページ7
また、思い出したくない思い出を思い出さなきゃいけない。
それはみんなが味わった『覇鬼の恐怖』
酷い時なんて寝れない時もあるぐらい、それはそれは恐ろしいことだった。
小山「じゃあ、俺から話すね」
加藤「年順でいいんじゃない？」
増田「それでいっか」
「俺最後じゃん！」
小山「俺はね、元々、九尾の狐の先祖返りなんだけど。朝、登校しようとしたら学校が無くなってた。そこで親友と恩師を亡くしたんだ。全部、覇鬼の仕業だった。
それで悲しんでた俺を慰めようと両親が仕事頑張ってくれていろんなところに連れてってくれたんだけど、ちょっと前に父さんも母さんも病気で死んじゃって、ここは別荘なんだ。お爺ちゃんとお婆ちゃんのなんだけどね。」
増田「俺はね、姉ちゃんを亡くしたんだ。しかも学校帰りに、俺の目の前で。俺も覇鬼にやられそうになったところを小山さんである妃慶珠に助けてもらったことで、ここで一緒に生活させてもらってるんだよね。」
加藤「俺は唯一の家族の母さんを亡くしたよ。俺は八岐大蛇になったまっすーにここを教えて貰ったんだ。これも、小山さんがいいって言ってくれたからなんだけどさ」
「俺は家族全員失ったよ。家も全部。Aちゃんと一緒。そしたら慶ちゃんが助けてくれたんだ。それで、ここに呼んでくれて一緒に住むようになったんだ。」
小山「俺は九尾の狐、まっすーは八岐大蛇、シゲは化け狸、手越は猫叉が先祖返りだからみんななれるんだ。だから、君が雪女だってことも分かったんだ。」
A「だからだったんですね。」
小山「さっきさ！水弱いのに水触っちゃって!!! 自分で弱ってたんだよ!!!笑」
加藤「ほんとに手越って抜けてるよね笑」
「そうだったんですね。なんか、皆さん面白い笑」
「おーりゃー！」
そう言って気づけば、さっき見た猫と、狸と、蛇がいて。
隣には九尾の狐になった小山さんがいた。
A「うわぁ...」
そう言った瞬間、狸に背中を叩かれて驚いた衝撃で床が凍ってしまった。
加藤(成瑠葉)「本気の雪女じゃん」
A「ご、ごめんなさい！床が...」
小山「あぁ、大丈夫だよ 気にしないで。」
そう言うと指を鳴らし、その床の氷が一瞬にして溶けた。
増田「妃慶珠は焔が操れるからこういうのも対処できるんだよ」
「それぞれ操れるのが違うんだ
俺は焔、妃慶珠が水、成瑠葉が光、梨優貴が音なんだ」
加藤「それなら君は氷だね」
「そういや、名前は？」
A「雪女になれた時は乃瑛瑠です」
「じゃあ、こういう姿になった時は乃瑛瑠って呼ぶんだね!!!」
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作者名：舞蝶 | 作成日時：2018年2月12日 12時
