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「ら、乱歩さんから伝言を…」



 敦だ。

 一体どこまで人が良いのか、中原が快く部屋に入れた。お礼を言った敦が何気無くすれ違い様に芥川の頬にキスをする。




「あれ?太宰さん、芥川ってもう異能使えるようになったんですか?」



 頭から血を噴き出す敦が太宰に聞いた。太宰が「うん」と1つ返事をして、目だけが笑っていない。



「で、乱歩さんから何だって?」

「いや、僕も封筒を渡されただけでよく分からないんですが…」



 敦がカバンから封筒を出そうとすると中原がそれを取り、中身を出してしまった。



「なんだこれ?スイーツ食べ放題無料券…」



 その瞬間、風の如く芥川がその券を受け取った。それを手にする瞳は成人男性とは程遠い幼さがある。



「そ、そんなに嬉しいのか…?」

「いえ、一人では行きづらい所でしたので…」



 言ってくれれば連れていったのに!と太宰が叫んだ。


***♪*



「部屋を滅茶苦茶にしてしまいすみません…」



 あの後ずっといようとした敦と太宰を外に放り出した中原は、芥川と部屋にいた。二人だけの空間はやけに長く感じられた。

 その中で、芥川が申し訳なさそうに呟いた。中原は笑って芥川を見る。



「別に気にしてねぇよ。異能が戻ったんだ。明日からは任務だな」



 その日は中原の意思として、夜を其処で過ごしたのだった。


 ___…いつもの生活に戻る時___




♪♪_*♪

 スイーツ食べ放題無料券、まだ余っております。欲しい方は是非どうぞ^^

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わさび - 今更文ストにハマりました…推しが太宰・中也・やつがれちゃんなので神作でした!やばいです好きすぎて!!! (2023年1月25日 11時) (レス) @page33 id: 9659da359c (このIDを非表示/違反報告)
ひきたろう(プロフ) - 芥川くんっっ。。。(lll __ __)バタッすいません。推しが可愛すぎて死んでました。笑笑中也さん男前すぎて惚れますね笑笑次回作楽しみにしてます! (2019年7月16日 12時) (レス) id: 5c7dffad8d (このIDを非表示/違反報告)
あをぞらばなゝ - 千風さん» 大丈夫です。わたくしのスケッチブック及び教科ノートが芥川さんで埋めつくされているのでご安心ください← 本当にありがとうございました!! (2017年10月6日 21時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あをぞらばなゝ - 堕落人間さん» ありがとうございます!!(土下座) 本当に楽しかったです!ホムペに生息してるのでお暇がありましたらいらしてください^^ (2017年10月6日 21時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
千風 - お疲れさまでしたぁ! なんかもう最後まで師弟がぁっ、師弟があっ!! 最近私のスケッチブックが芥川さんで埋まりすぎて怖い(切実) (2017年9月27日 19時) (レス) id: d4838ee308 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あをぞらばなゝ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月4日 23時

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