sacrifice〜4 ページ8
間宮一等兵。
彼は今18だといった。
あの惨劇は14年前のことだから、彼の記憶にはあまり残っていないはず。
そう。
既に14年もの月日が経ったのだ。
そんな中で私は母になり、ツバキは14周忌を迎えた。
ここらの情勢で変わったことと言えば、使徒の殲滅が宇宙空間でもできるようになったくらいか。
たまたまこれから1週間後に厄介そうな使徒が来るかもしれない、といって我々特務殲滅捜査部は声のない悲鳴をあげている。
私を含め、たった5人しかいない特務殲滅捜査部の本部で、パソコンと書類に囲まれていろいろやっているのだ。
WILLEの基礎。縁の下の力持ちとでも言えよう。
いつも使徒の殲滅に貢献しているからか、私たちの発言力も強い。
その割には全体に対する我々が人数比が極端にアンバランスだけれども。
とりあえず、私たちがWILLEにとっても相当イレギュラーな存在であることは確かだ。
早々と作戦実行においての指揮権を部下に明け渡したのだから。
この間だって、4人の部下の一人が私に泣きついてきた。
『中佐、特務殲滅捜査部のバッジをしているだけで珍しい物を見る目で見られました』と。
そのようなときはいつも私が宥めてやるのだが、この部署をこのようにしてしまったのは他の誰でもない、この私だ。
ただ、苦笑してやることしかできなかったのは申し訳ない限りだ。
そんな私の命も、どうやら長くは持たないらしい。
とにかく全てにおいて時間がない。
私は内線で特務殲滅捜査部に呼び出しをかけた。
「最上くんに自販機コーナーに来るよう、言っておいて。」
「了解しました。」
内線を切って溜息をつき、携帯端末のロックをかける。
もし私が死んだら、私が生きたという事実には永遠に解かれることのないロックがかかるのだろうか。
私は別にいい。
でも娘の自由だけは、それだけは、守らねば。
最後の悪足掻きだ。
「やってやろうじゃない。この命を懸けて」
一人呟くと、不本意ながらも口角が上がっていたのに気づく。
(笑って、伝えなくちゃ)
最上のことは、彼が二十歳の頃からずっと見てきた。
3つだけ年上の私を先輩、先輩と姉のように慕い、キキョウのいい遊び相手にもなってくれた。
彼に仕事の全てを任せることに心配は無用だ。
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茉莉 - めっちゃ最高です！更新楽しみです！頑張ってください((๑•̀ㅂ•́)وｶﾞﾝﾊﾊﾞﾚ~!!! (7月30日 19時) (
レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 続きがテニスの王子様めっちゃ気になります！ (6月22日 19時) (レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 読みました！ (6月22日 19時) (レス) @page36 id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - 初めまして！昨日、シンエヴァ見に行って再び エヴァ 火付いてしまいましたw カヲルくんのとこ泣きました！ こちらの夢小説シリーズ読ませて頂きました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4ea2670edc (このIDを非表示/違反報告)
RUKA(プロフ) - 長々とコメントを書いてしまい、ごめんなさい。続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2021年1月30日 9時) (レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2016年2月14日 1時
