sacrifice〜26 ページ31
廊下。
どこへ向かっているかというと、サクラちゃん達のいるところ。
みんなは娘をチビちゃんチビちゃんとよく可愛がってくれていて、キィ自身も彼らにとても懐いている。
大体キィがいない時はそこか、種子プラントにいる。そして時々、鉢合わせたミサトさんと話をするという。面白い話を聞かせてもらったと笑えども、話の内容は全て約束だからと教えてくれなかった。
今は確か種子プラントの点検中だし、サクラちゃんのところにいるはずと踏んだのだ。
「お疲れ、みんな」
「中佐！お疲れ様です！」
「ママ！」
キィは無邪気に私に抱きついてくる。
「今日はサクラお姉ちゃんに算数教えてもらったの！」
「掛け算えらい頑張ったんですよ、中佐。」
「そうなの？忙しいのにいつもありがとうね、サクラちゃん」
「いえ、ちょっとだけやし」
サクラちゃんは照れ臭そうに笑う。
この子の前では役職持ちであることを忘れて過ごせる。純粋に、この子の母親として。
きっとサクラちゃんがヴィレのない世界に生まれてきていたならば、きっと子供達の世話をしていただろうなとありえぬ未来を想像する。
そして息を一息つく。
「それじゃ、サクラお姉ちゃんもお仕事あるだろうし、ママと帰ろっか」
「うん！じゃあねお姉ちゃん！」
バイバーいと手を振りさよなら。
こんな風に、仕事の合間を縫って相手してくれるサクラちゃんには頭が上がらない。
今日はお部屋戻ったら大事な話するねと柔に伝えながら歩く。
側を歩く娘はこれからとんでもなく重い言葉を言われるとは思ってもいないだろう。
それから娘にはとてもではないが理解がまだ難しいだろう。
それでも、言っておこう。
言葉の強さを信じよう。
もしものために、文章は残しておくつもりだけど、それでも言っておこう。
部屋に戻ると机に姉さんの書き置きが残してあった。
「Aちゃんキィちゃん
お薬取りに行ってきます、か」
とりあえず私は椅子に座りその膝の上に娘を座らせる。
「ママ、お話って何？」
「大事な話言うわよ？心の準備はいい？」
ふざけて少し厳し目に言ってみると緊張したのかキィは目の前の再生水を口にした。
「．うん、いいよ」
「いい子」
キィの頭を撫でる。
くすぐったそうにキィは頭を引っ込める。
「…それじゃあ、お話しするわね。これは本当に、大事なお話よ」
キィは息を呑んでこちらを向いた。
追記_____
シンエヴァで度肝抜かれました。
この小説の全ての設定をぶち壊したくなりました。
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茉莉 - めっちゃ最高です！更新楽しみです！頑張ってください((๑•̀ㅂ•́)وｶﾞﾝﾊﾊﾞﾚ~!!! (7月30日 19時) (
レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 続きがテニスの王子様めっちゃ気になります！ (6月22日 19時) (レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 読みました！ (6月22日 19時) (レス) @page36 id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - 初めまして！昨日、シンエヴァ見に行って再び エヴァ 火付いてしまいましたw カヲルくんのとこ泣きました！ こちらの夢小説シリーズ読ませて頂きました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4ea2670edc (このIDを非表示/違反報告)
RUKA(プロフ) - 長々とコメントを書いてしまい、ごめんなさい。続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2021年1月30日 9時) (レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2016年2月14日 1時
