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「はじめまして、私はジョディ・スターリング。地方捜査部よ。よろしくね」
「私はサイバー犯罪対策課の小栗Aと申します。どうぞよろしく、Ms.スターリング」
「ファーストネームで構わないわよ、Aさん」
「ありがとうございます、ジョディさん」
眼鏡の女性は、ジョディ・スターリングというらしい。
初対面にしては随分とフレンドリーに接して頂いて、とても有難く思う。何せ、少数のチームは関係性に重きを置くからである。
時刻はまだ15:35。
どうやら、彼女も同様に来るのが早すぎてしまったようだ。
「ジョディさん、他にどの様な方がいらっしゃるかご存知ですか?」
少数精鋭のチーム。それはすなわち、種々雑多な面で秀でた者が集まり、それぞれの役割をもつということ。私で言えば、情報系に特化しているので情報収集や作戦立案の役が当てられるだろう。
メンバーの情報を少しでも知っておくことで、何か役にたつかもしれない。ということで、私より歳上であり且つFBI捜査官として先輩の彼女に尋ねることにした。
「そうねぇ……。私も詳しくは知らないけれど、チームは私達を含めて五人と聞いたわ。リーダーは刑事・警備課のジェイムズ・ブラック。それから新人が一人と、腕の立つスナイパーが一人」
「ジェイムズ・ブラック……。名だけならば小耳に挟んだことが」
「私もよ。何でも、FBIきっての司令塔だとか」
聞いただけの、しかも極僅かな情報なので判然としないが、選ばれるだけの実力を兼ね備えた人物達だ。この組織内で頭一つ抜けているのは確実と言えよう。
ついていけるだろうか、と心のどこかで一憂する。
「あら、あと15分よ。もう集まり始めてもいい頃だと思うけれど……」
彼女がそう呟いた直後、扉を三度ノックする弾んだ音が聞こえてくる。
それから、失礼します、の低く野太い声で体格の良い男性が入室してきた。顔は強面で、少しばかり近寄り難い雰囲気を纏っている。
それからもう一人、白髪混じりの頭髪と髭が目立った何処か貫禄のある男性も、同時に入室する。
恐らく、この方がジェイムズ・ブラックなる人物だろう。
「やぁ、はじめまして。ジェイムズ・ブラックです。そしてこちらの彼が……」
「アンドレ・キャメルです」
ジェイムズ・ブラックの柔らかな声で大きな体躯の男性が紹介された。それに続けて私と隣の彼女も自己紹介をする。
もう一人のメンバーは、未だに来ない。
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サブとバラ(プロフ) - 紅茶様、バニラ様、コメントありがとうございます!お待たせいたしました!本日より更新をスタートいたしますので、どうかこれからも応援よろしくお願いします! (2021年4月1日 10時) (レス) id: 4ca3bc2d2a (このIDを非表示/違反報告)
バニラ - こ…こんなところで更新停止…続きをお恵みくださいm(_ _)m (2021年3月31日 10時) (レス) id: 09cbde2c1f (このIDを非表示/違反報告)
紅茶 - めちゃくちゃどストライクに好きです!更新楽しみに待ってます! (2020年7月26日 14時) (レス) id: 10496758d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サブとバラ x他1人 | 作成日時:2020年2月9日 0時