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─小瀧side─
真夏の夜。
休む気が無い蝉が耳を劈くように叫ぶ中、
一通りが多い駅から少し歩いた先でギターを弾いた。
駅に向かう人、駅から出てきた人が目の前を通り過ぎていく中、俺の頭にはやはりしげの事しかないようで、
ひんやり、とまでは行かないが、
こんな暑い空気の中で少し、
心まで冷やしてくれるような、そんな涙が、
頬を伝った。
時だった。
滲む視界の真ん中に俺を見る男がいる。
そう言えばしげとあった時も、こんな感じだったな、なんて。
どこの誰かも知らないこの人にそんなことまで思ってしまって。
でも、歌わな。
俺は歌うためにここにおるんや。
それなのに、なんでなん、？
喉に声が突っかかり
メロディーはぐしゃぐしゃに蹴散らされ、
歌、とは到底思えなかった。
そんな時やった。
俺のことをじっと見ていた男が、どうして泣いているのかと話しかけてきた。
普段ならきっと、
歌っている途中に話しかけんなや、なんて思うのだろう。
しかし今は、歌えては、いない。
仕方なく俺は震える手を止め、涙を拭いた。
「…いえ、」
「その歌、なんて曲なん？」
「っ、…乗り越し、ラブストーリー、って曲です。」
曲名なんか、
そんなん聞いてどうするん。
そんな、俺なんかが作った曲なんか。
"なんか"
この3文字が俺の心を支配していた。
それはずっと昔からの話で、今更変えられるものでは無い。
それでも、そんな自分の性格に反発して、
どうや？俺の曲、俺の歌。
ええやろ？すごいやろ？って。
それに反応してくれたのは、今のところしげ以外に居ない。
やからしげは特別なんや。
それなのにこの人は俺の口からでた、その曲名を聞いたあと、
熱心にスマホで何かを探していた。
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#TODAY(プロフ) - まなさん» それはほんとに良かったです！個人の書き方は個性が出るのでいい所でも悪い所でもあるので、そういう声はとても嬉しいです。ありがとうございます！これからもぜひ、続きを楽しみにしていてください！ (2021年4月8日 16時) (
レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 一気読みしました！共同で作ったと書いてあったのでちょいちょい違う表現なのかなと思いましたが違和感なく読めてでも面白くてとてもよかったです！更新頑張ってください！ (2021年4月8日 16時) (レス) id: 22b2b7979f (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 表に出す前に読者の立場で読んでくれる人は必要！ (2021年1月1日 1時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 私は構成くらいしか手伝ってないので今はほぼ読者側です。。。Twitterもアカウント消すかです。。。 (2020年12月31日 20時) (レス) id: 7890a41ae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#TODAY | 作成日時：2020年9月21日 20時
