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「ごめんただいま!!!」


「おいお前どこ行っててん!」




あの後無事に、


なんて事はなく

扉を開けた瞬間目の前に居った人と完全に目が合ってしまい

俺は口に人差し指を当てながら頭を下げ

そのまま慌てて走って逃げてきた。





「望。」


「流星っ…ごめん、今すぐ、」


「会えた?」


「…え、?」


「まぁ、その感じやと会えたっぽいな。」


「なん、で…」


「分かるわ、アホ。…ほら、メイキング撮んで。はよ準備しぃ。」


「…ありがとう。」





流星が怒るなんてこと滅多にないけど

今回はさすがに腹たってると思っとった。



あんなに気にかけて、注意までしてくれて


それなのに俺は自分のことを優先してしもうたし。




何やってんねんって。

どんだけ迷惑かけたか分かっとんのかって。



怒られると思っとったのに。





「小瀧はよせぇ!淳太がキレてんで!」


「辞めろや!そないキレてへんわ!!」





きっと後でガツンと怒られるんやと思う。


そういうのちゃんとしとるメンバーやから、

俺の今回の失態を見て見ぬふりする事は無いはずや。




それでも今はその場の空気に合わせて

それを言ってこない。


態度にも出さへん。



それはお互いがちゃんと分かり合えてるからやって、俺はそう思っとる。





急いでライブ終了後の状態に着替え直し

カメラの前に立った。



そして、最後のコメントを取り終え

楽屋に戻る。




足取りは重いのか軽いのか。




各々帰る準備をするために

一旦マネージャーも楽屋から出て

俺ら7人だけになった。





「望、分かっとると思うからわざわざ声大きくして怒鳴ったりせぇへん。ちゃんと自分の口から話して?」


「…分かった。」





普段なら早く帰りたがる照史もこの時ばかりは自ら聞く体勢に入ってくれた。



そして全員がソファに座り俺の方を見たのを確認して

俺は今日あった出来事を、一つ一つ紐解くように話し始めた。





夢のこと。


ライブで彼女を見つけたこと。


MCで話をしたこと。


今日のライブはずっと彼女の事ばかり考えてしまっていたこと。


彼女が途中で医務室に行ったこと。


終わってから速攻で彼女を探すべく医務室に向かったこと。


彼女と会えて、ちゃんと話ができたこと。




彼女の事が、心から好きなこと。

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#TODAY(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます!春風のように優しくて暖かいお話になるように頑張ったのでそう言って貰えてとても嬉しいです!! (2022年1月11日 12時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 素敵なお話で心があったまりました♡違うお話も読ませていただきます(*^^*) (2022年1月11日 0時) (レス) @page46 id: 57a21b061a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:#TODAY | 作成日時:2021年7月30日 23時

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