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「鬼ごっこ嫌い？サッカーも、鉄棒も…嫌い？」
『嫌いやないよ…』
「俺一緒にやりたいねんっ…」
『…それは、出来ひん。ごめんね？』
「いや、せやからその…謝るの禁止や！」
『え？』
「なぁ、謝らんといて？責めてるんちゃうくて…その…なんで嫌いか、知りたいねん、俺。」
『…望くん、嫌いや無いんよ？…出来ひんの。』
悲しそうな顔をする君に、これ以上聞くのも気が引けたのはある。
また泣かせてまうんちゃうかって、怖なったのも事実。
でも、もう嫌やった。
君が何かを隠して、俺に無理して笑ってるその顔を見たくなかってん。
「教えて、くれへん？」
『…望くん、約束してくれる？…周りに言わないって。』
「…分かった。約束する。」
君は困った顔をした。
でも、俺が真っ直ぐ見つめたのが効いたんか、少しして話し始めてくれた。
それは俺がずっと聞きたかった事。
聞いておかなあかんかった事。
『…産まれた時から、体、強くなくて。…激しい運動が出来ひんねん。…その、直ぐに、…吐いてまう、から。』
「え…」
『眩しいのも、好きちゃうねんな…気持ち悪くなってまう。…人が多いのも、…ちょっと怖い。』
「…そう、なん、？」
『ほんまは皆と遊びたいねん。でも、走ったり出来ひんし、…皆に心配かけた無いから。』
「…心配っ……心配かけて、ええやんっ、！」
『え…』
「かけてや！俺に！心配させてや！…Aちゃんの事、大切やねんもん、俺。」
『望くん…』
「なんで言うてくれんかってん？そんな大事なこと。そんな事で俺がAちゃんの事嫌いになると思ったん？そしたらほんまにAちゃんはアホやっ！！嫌いになったりせん！大丈夫やって。俺はAちゃんの味方やし、大切やねん、ほんまに。信じて？」
『…うぅっ、…』
「えっ、いや、ちゃうっ…泣かせたかったんちゃうくて…その、」
『ううん、あり、がとっ、…』
「…Aちゃん……俺、ほんまにごめんな。何も知らんのに、今まで沢山無理矢理誘ってもうて。ほんまに、…ごめん。」
『…しょうがないよ。望くんは、悪ない。私が言ってなかったんやもん、』
どうして君がこんなに苦しまなあかねんって、ほんまに俺は悔しかった。
でも、
受け止めきるには時間がかかってもうたけど、これだけは信じて欲しかった。
俺はいつでも君の傍におるって。
それだけは、君にちゃんと伝えたかった。
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#TODAY(プロフ) - みりんさん» ありがとうございます！春風のように優しくて暖かいお話になるように頑張ったのでそう言って貰えてとても嬉しいです！！ (2022年1月11日 12時) (
レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - 素敵なお話で心があったまりました♡違うお話も読ませていただきます(*^^*) (2022年1月11日 0時) (レス) @page46 id: 57a21b061a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#TODAY | 作成日時：2021年7月30日 23時
