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彼と共にもう一度廊下を進む。
今までに経験したことの無い緊張感が背後から僕を襲い続けていた。
「照史も、�陲舛磴鵑癲◆聴�い奴やないねん。ただな？…こんな所におったらそりゃ、感覚がちょっと、狂ってしまった所は、あるけど。」
「かん、かく…？」
「もはや、洗脳やな。…でも根はええ奴やから。仲間思いで、頭は良くないけど、ええ奴。…そう、ええ奴やねん。」
「そう、なんですね。」
「�陲舛磴鵑�りんごの事、君らに言うたのも、悪意があった訳やないねん。」
「……言い方には棘ありましたけどね。」
「んははっ、笑…せやな、たまにそういう所あるわ。許したって？笑」
「……はい。」
さっき降りたエレベーターの横の扉を淳太さんが開くと
そこには薄暗い階段が上に続いていた。
とても、不気味で
思わず拳に力が入る。
その階段を登り始めた淳太さんに
置いていかれないよう足を進めた。
「淳太さん…あの、りんごのこと、聞いても良いですか…？」
「…あの子な。…智洋の事、好きやったんで？」
「え？…え、ど、どういう事ですかっ、」
「そのまんまや。あの部屋から移動になって、子供の死体に囲まれた部屋に閉じ込められたんよ。最初は頑張っとったらしいけど、途中から智洋の名前を呪文のように繰り返すようになったって。…そんで、…死んでもうた。」
「…なんで、そんな事っ…りんごは何か悪いことしたんですか…？！」
「してへんよ。俺やって酷すぎるって思ったわ。幸せな生活をしとった女の子を死体だらけの部屋に入れたらどうなるか、なんてさ、実験なんかせんでも分かるやん。…ほんま、に、…助けられんかった、自分が、情けないわ。」
淳太さんの目に
蛍光灯に照らされ、キラリと涙が光った。
「…あと、これは彼女が亡くなってもうたから言える事やけど、彼女の名前、りんご、やないで。」
「…………え？」
「小瀧
「…凛、…凛って、いうんや…」
「…望って弟がおんねん。あの部屋で2ヶ月耐えられたら、その弟と一緒に生活出来るはずやったんやけどな…」
「弟さんもこの建物に居るんですか！？」
職員さんの話は、ほんまに、
今日しか聞けんような事ばかり。
…最後の日にしか、聞けんような事ばかりやった。
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#TODAY(プロフ) - キャラメルさん» 初めまして！！読んでくださってありがとうございました！他には無い話を書きたくてだいぶファンタジックになってしまいましたが、難しくは無かったでしょうか…(汗)Shadowsを聴いた時はこのお話を思い出して下さったら幸いです。他の作品も頑張ります！！ (2021年12月31日 21時) (
レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル(プロフ) - #TODAYさん初めまして！この作品の世界観にぐっと引き込まれてしまい、思わず感想を伝えたくてコメントさせて頂きました！！！最後の方は読みながら本当に泣きそうになりました！他の作品も読ませていただきます！最高の作品に出会えたことに感謝します！ (2021年12月31日 13時) (レス) @page35 id: 826f2c597b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#TODAY | 作成日時：2021年9月15日 16時
