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哀 ページ22
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ぐいっと手を引かれ
ベッドに倒される。
それに馬乗りする亮くん。
章大先輩の"遊んでた"はこういうことか、って
思うと顔が熱くなる。
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「手、痛い」
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亮「ちょっとは静かにできひんの？」
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そう言って私の口を塞いだ。
重なり合う荒い息と
絡め合う舌は反比例。
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両手を上で固定されていて、
足なんか震えて使い物にならない。
どうしても、反抗なんかできなかった。
手足が使えないこと以上に、
こんなことをする亮くんの顔が
やけに哀しそうだったから。
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「やめ・・やだっ、んっ」
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亮「俺が必要なんやろ？
それなら――
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ちょっとは手伝ってくれ
もうこんな気持ち掻き消したいねんっ
潰したいねん！
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忘れたいんや・・っ」
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固定する力が少し弱まって
その声は震えていた。
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作者名：. | 作成日時：2013年1月11日 20時
