幼女「キヨくん…！！やっと会えた…！」キヨ「えっ」 (ページ2)

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第一話ページ2

キヨ(取り敢えず、あのまま立って話すのもあれだし、幼女と成人男性が二人っきりで話してたら通報されかねないので家に入って話をすることにした。)

キヨ「えっと…君は」

幼女「キヨくん…ひとかのこと、忘れちゃったのですかぁ…？？」ｳﾙｳﾙｳﾙ

キヨ「ひとかちゃん、っていうの？」

幼女「や…やっぱり忘れちゃってるんだぁ……。そうです…、ひとかです。市松壱華(いちまつひとか)と言います。その…キヨくん"も"忘れちゃってるみたいですが、キヨくんの彼女だったんですよぉ…？」

キヨ「かかか、か、かか彼女ぉぉお？！！？！」

キヨ(この明らかに小学生一年生くらいの女の子と俺が？！！？！！)

キヨ(・・・ん？ってか、キヨくん"も"って…)

キヨ「あのさ、ひとかちゃん、キヨくんもってどういうこと？」

ひとか「偶然、キヨくんを探しているうちに…レトルトさんに会ったんです。」

キヨ「えっ、レトさんに？」

ひとか「あの人普段マスクなんですね。ひとかが見ていた限りではずっと付けてなかったんで。」

ひとか「ていうか何でみんなマスクしてるんですか？ひとかマスクしてないで歩いてたら物凄い色々な人に見られたんですけど」

キヨ(え？もしかしなくてもコロナを知らない？)

キヨ(ていうかひとかちゃんレトさんと面識あんの？！)

キヨ(色々疑問は浮かぶけど、それにしても抑揚なく淡々と喋るなこの子)

ひとか「キヨくんはひとかのこと覚えてないし」

ひとか「うぅううぅ………。色々なところ回ってはいない、回ってはいないを繰り返してやっと見つけたのに………」ｳﾙｳﾙｳﾙｳﾙｳﾙ

キヨ「もしかして…ひとかちゃん俺の視聴者さん？」

ひとか「当たり前だよぉ…っ！！ひとか、キヨくんによく編集作業見せて貰ってたのに…。あんなそばでいつも一緒にいたのに……。」

キヨ(ｿﾞｯ)

キヨ(ちょっと待って、俺の辞書に小学生女子のメンヘラ例なんて無いから対処法が分かんない)

キヨ(でもこの子の言い草からして嘘じゃなさそうなんだよなぁ……困ったな)

キヨ「あのさ、ひとかちゃん…お父さんとお母さんは？」

ひとか「とうの昔に死んでます。何せひとかは…」

ひとか「【魂が宿り人と化した市松人形】のなんですから。幾百年も前に死んでます」

キヨ「」

ひとか「キヨくん、取り敢えずひとかには今家がないのでここに住ませてもらうね。」

キヨ(なんてこった………)