冷めた中にも (ページ16)

今日:6 hit、昨日:12 hit、合計:57,940 hit

15 ページ16

上の空のまま仕事をしていたら就業時間をむかえていた

YG『終わったら連絡しろ』

終わっちゃった...

片付けしたら連絡するか

パソコンを閉じデスクの上を片付けているとスマホが振動した

画面にはミンユンギの文字

やばっ!!

｢もしもし｣

YG『お疲れ。終わった？』

｢お疲れさま。あと片付けだけ｣

YG『分かった。じゃあ待ってるわ』

｢ごめん、すぐ行くから｣

YG『ん』

ユンギ君は電話を切る時いつも『じゃ』とか『ん』で切る

最初のうちは結構傷ついたんだよ？

怒ってるのかな？とかつまんなかったかな？とか色々考えたりもした

でも今じゃ慣れた

こういう冷たい所は印象のまんまだなと思う

片付けを済ませオフィスを出ようとした時

『ねぇアレってあの人だよね？』

『そうだよ。何でここのフロアにいるの？』

『まさかうちの部署何かしたの!?』

残業で残ってる人がコソコソと話をしながら入ってきた

｢お先失礼します｣

『あ、お疲れさまでーす』

また誰かの悪口か

てか全部聞こえてますけどね

廊下に出てエレベーターに向かおうとした時見覚えのある姿が壁に寄りかかっていた

｢ユンギ君？｣

YG『お疲れ』

｢お疲れ。どうしたの？｣

YG『迎えに来た(笑)』

｢え、あ、ありがとう...｣

そう言うとユンギ君は無言で歩き出した

あのコソコソ話の元がユンギ君の事だったなんて今の私は何も知らない