家庭教師【osmn】 ページ18
(osmn→家庭教師)
A「ん〜〜。全っ然わからん」
一向に進まないペンを机に投げ捨て、そんな文句を口にした。
ガチャ…
オス「あれ〜？まだ全然進んでないやん。折角クッキー焼いてきたんに〜。」
ドアから美味しそうなクッキーをもって入って来たやや長めの髪をした糸目の彼は私の家庭教師だ。
普段はとても優しいのだが、勉強嫌いな私を教育する過程においては全くの鬼畜だ。
A「うわ〜！美味しそう〜！それじゃあ、いっただきまーす！」
オス「だーめ！これはその課題終わってからやで〜Aちゃん？」
A「ギクゥ！も、もうすぐ終わるから先にクッキーをっ…！」
オス「ん？何やて、もう一回言ってみ？」にっこり
ﾋｪｯ…やっぱり怖い。でもクッキーを食べたいのでもう一度机に向かった。
A「ん〜…えっと…」カリカリ
サクサク
A「ここは？…あぁ」カリカリカリ…
サクサクサクっ…
A「そんで、ここはぁ〜…」カリカ…
サクサっ…
A「あぁ！もう！私の真横でクッキー食べるのやめてくださいよっ！！集中できない！」
オス「んー？早くせんとクッキー全部食べるで〜」
A「！！…絶対終わらしますっ」ガリガリ…
ーーー数分後。
A「はぁ〜終わったぁ！さぁーてと、クッキ〜〜！って！」
ない！クッキーが！全部無くなっている…！
オス「遅かったやん。全部食べたちゃっためう♪」
何がめう♪じゃ、鬼教師！甘党jk！！
A「折角頑張ったのにぃ〜〜泣」
オス「せやなぁ…頑張った子には先生、優しくしたるで？」
A「え、まだクッキーあるの？」
オス「あるで〜。…ほら、口開けてみぃ？」
そう言うと先生は私の顔を片手でクイッと持ち上げると、もう一方の手で隠していたクッキーを私の口へ運んだ。
A「！…ん。((サクっ」
オス「ふふっ…美味しいやろ？」
A「……とっても甘いです。先生…」
もっと欲しい、そう思った。もう一枚と…口を開けると。
A「…ムグッ！？」
オス「だーめ。ほら、もっと欲しかったらコッチの課題も終わらせよか？」
いつの間にか私は先生ペースに呑まれていたことに気づき、ハッとまた机に向かった。
うぅ…恥ずかしぃぃ……！
オス「ふふっ。A頑張ってるから次は……口から食べさしてあげるめう♪」
A「！？…っ頑張ります…」
こうして部屋は甘い匂いに包まれ彼のペースへと誘われてゆくのでしたとさ。
ーENDー
100年後も君と【rbr】→←ドSは打たれ弱いんです【zm】
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作者名：トクノメイ | 作成日時：2018年5月4日 0時
