蛇 ページ45
それからは毎日、バタバタしてた気がする。
私達のご飯作りから、響輝のミルクやらオムツやら。
剛典はお仕事で忙しそうにしてます。今は休みが無いくらい。
今も家事やってたらリビングに出してたベビーベッドで泣きじゃくる響輝。
『はーい響輝〜、何泣いてるの〜？』
ちなみに余談ですが響輝が我が家に来てから二週間経ちますが、
壊滅的に母乳を吸うのが下手くそな我が子は完ミです。
その辺は剛典と二人で爆笑してました。
『ミルクかな〜？オムツかな〜？』
こうやって話し掛けると、子供は自然と泣き方を変えるらしい。
泣き方で教えてくれるようになるって、聞いたことある。
目はまだボヤけてるかもしれないけど、音はしっかり聞いてる。
時間を確認したらきっとミルクだろう。
『お腹空いたねー、すぐミルク作るから待っててね』
可愛い声で泣いてる響輝に、私はどっちかって言うとメロメロ。
仕事柄時間が不定期で寝れないことも合ったから、少し余裕がある。
『はーい響輝、ミルクだよ〜お待たせ〜』
必死に哺乳瓶に吸い付く響輝が可愛くて、思わず撮ってしまった。
それからは真剣に響輝にミルクをあげて、飲み終わったらゲップさせて。
少ししたらまたベッドに寝かせる。
『よし、もう少しだから待っててね』
柔らかいおもちゃを握らせて、音が出てるのを確認。
音の確認をしながら家事を一通り済ませると、ベッドの隣の椅子に座る。
『はーい響輝お待たせ』
まだ起きてたから、ちょっとだけ動画を撮る。
『響輝、そのおもちゃ楽しい？
いつも持ってるね〜』
色んな方がくれたおもちゃで、音が鳴るものを身近に置いて、
分かるかのように響輝が持つのは蛇のおもちゃだ。
それを持つ子供を見て笑ったのはしょうがない。
『パパもね、蛇さんの役やってたんだよ』
その時の共演がきっかけで付き合った私達。
毒蛇さんの名前を持ってた剛典。
『パパ、喜ぶといいね響輝』
タイミング良くそのおもちゃを鳴らした息子に私は笑った。
そこで動画を切ると、写真と一緒に剛典に送る。
それからは響輝と二人で遊ぶ。
人をダメにするソファに響輝を乗せて、こちょこちょすると笑う。
『だぁぁ、泣き声も可愛いのに笑い声も可愛いとか反則』
メロメロな私でした。
.
.
岩田「ねぇ見て下さいNAOTOさん臣さん、かわいくないっすか！？」
直人「分かったから落ち着いて！？」
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年7月4日 0時
