リハーサル ページ4
LDHのライブメンバーに選ばれた私は、緊張しながらリハーサルスタジオに入った。
『おはようございます』
歌手としてデビューさせてもらってる私も出演するとのことで。
EXILEさんの後に私がリハーサルすることに。
舞台には主人の姿もあり。
『頑張ってんなぁ……』
私は近くの椅子に座って、舞台から降りてくる彼らを見た。
彼は私に気づくと近寄って来た。
岩田「お疲れA、次なの？」
『そうみたい』
岩田「じゃあ俺らも出るのか」
『バックダンサーよろしくね』
私は台本を持って、ステージに上った。
音響調整が終わる頃には、バックダンサーメンバーが揃ってて。
ス「バックダンサーも登壇してください」
「「はーい」」
ゾロゾロと上ってきた。
中には既存グループや劇団グループも居て、更にはEXPG生も居る。
『振付確認したいです』
ス「全曲？」
『全曲、やる曲の振付確認から先に、その後移動やらせてください』
ス「分かった」
後二週間で全てを終わらせなければならない。
私は全員が並ぶまでに声を出し切る。
『あーあーあー！』
直人「行けそう？」
『大丈夫です』
沢山のグループのメンバーが重なる瞬間。
ここで全員が息を合わせる必要がある。
一曲まるまる通した。
その時だ。ダンサーリーダーのNAOTOさんが私の近くに来たのは。
直人「一回マイク貸して」
『はい』
直人「全員動けて無さすぎだよ」
マイクを貰ったかと思うと、いきなり強く言われた。
私達は黙って聞く。
直人「正直、一人一人得意ジャンルも違うし、分野も違う。
けど、それならそれなりに出来ることはあるじゃん。
せめて足音揃えようよ。止まる所は止まる、これハッキリしよう」
「「『はい！』」」
有難い指示に私達は次の曲から足音を揃えるよう意識して動く。
特に移動は無い今、ここでやりこなせなければプロじゃない。
その気持ちが原動力だった。
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年7月4日 0時
